校長先生の挑戦 山北の仲間が来た 京陵中学校

今年は大変暑い日が続きました。校庭の草も伸び放題で、何とかしなければなりません。ところが、平成18年8月22日(火)の午後、たくましい私の友人がやってきました。総勢5人。彼らは我家の仕事をやめて、私のために草刈りに来たのです。2トントラックが2台、草刈り機が4台、そしてパワーショベルも持ってきたのです。

友人というのは、平成12年4月から勤務した玉東町立山北小学校の保護者です。彼らは私が困っていると、すぐに駆けつけてくれるのです。前任校・井芹中学校に勤務したときも、三年間協力してくれました。私が頼りにする仲間は、今回も京陵中の奉仕作業を計画してくれました。

体育館西側に、広い空き地があります。まずそこに置いてある横幅1mの重いプランターを重機で吊り上げ、トラックに載せました。それらは、体育館の通路側に並べて設置しました。私の計画では、もっと目立つ場所に置きたかったのです。これで草刈りの作業もしやすくなりました。

プランター移動をしている間に、残り三人は草刈りです。わざわざ草刈り機を購入した友人もいて、準備も完璧です。普段は山北でミカン栽培をしていますから、草刈りの早さも技術も違います。この広い空き地を数時間で終わり、ついでにテニスコートの周辺と花壇周辺の草刈りもしてくれました。

私は途中で会議に行ったため、しばらくいなかったのです。友人から作業が終わったという連絡を受け、急いで学校へ戻りました。すると、草が伸びていた汚い場所が、見事によみがえっていたのです。散乱していた石も穴に埋めて、でこぼこの地面を平らにしてくれました。これを見て感謝するとともに、私の計画が実現できると思いました。

私の計画というのは、この広い場所を活用することです。@ベンチとテーブルを置き、語らいの場とすること。A土地の一部を駐車場とすること。B奥の土地を花の作業場とすること。Cバラかツバキを植栽して、公園のようにすること。D腐葉土造りの場所を確保すること。

さて、友人のために私がしたことは何かといいますと、植木町の炉端へ出かけて、彼らをねぎらったことです。半日汗を流した友人は、何杯もジョッキを飲み干しました。昔話に花が咲き、楽しいひとときを過ごしました。彼らは言いました。「校長、いつでも呼んでくれ。俊ちゃんのためにがんばるけん。