まてまて地蔵まつり

 

熊本市花園一町内には、まてまて地蔵と呼ばれる五体の地蔵が保存されています。平成15年9月20日(土)に、「まてまて地蔵まつり」が開催されました。地元の花園一町内には有志による保存会があり、自治会や長寿会と協力して、この地蔵祭の運営をしています。会場は、みつわ運送会社の駐車場です。催し物もたくさんあり、地域の方も毎年楽しみにしています。

 

 

「まてまて地蔵」の名前の意味と由来は、次の通りです。十数年前にJR線の側に数体の地蔵があったそうです。だれもお参りする人もなく、地域の方が粗末にならないように一ヶ所に集めたそうです。このとき、周囲の土も掘りおこし、計七体が見つかったそうです。以前、JRに飛び込み自殺した人を弔うための地蔵とか。いつのまにか二体が不明になり、現在五体が祀られています。まてまての意味は、自殺を思いとどまってほしいという願いがこめられています。

六時にお寺からお坊さんがやってきて、読経が行われます。祭りに来た人はまずお参りをして、ステージ前のパイプ椅子に座ります。6時過ぎ、いよいよステージでの催し物になります。ステージは写真ではわかりませんが、大型トラックを利用したものです。

 

 

最初の出演は、井芹中学校の合唱部です。昔なつかしい童謡もメドレーで歌いますから、年配の方もたのしんでいただけたと思います。30分近く歌っていましたから、曲目も多かったようです。もちろん合唱部の保護者の方もいましたから、撮影に励んでおられました。

二番目の出演は、九州看護福祉大学の飛羽隊(とっぱたい)です。軽快な音楽にあわせ、激しい踊りをみせました。よさこいソーラン踊りです。動きが激しいためか、学生も汗びっしょりになっています。

 

 

三番目は、バナナのたたき売りです。たたき売り保存会の三人が、小気味よい口上を述べます。ユーモアを交えての口上は、聞く人を退屈させません。段ボール10ケースほどのバナナを、あっという間に売り尽くします。この長いセリフを覚えるのは、大変な努力がいることでしょう。

四番目は、真打登場といったところでしょうか。崇城大学の学生で結成された沖縄県人会による、沖縄エイサーの発表です。服装も民族衣装で身を固め、すばらしい踊りを演技してくれました。大小の太鼓を操り、一糸乱れぬ踊りです。相当に練習を積み重ねたはずです。バナナのたたき売りは無理としても、沖縄エイサーの踊りを覚えたいものです。

 

祭りの最後は、お楽しみ福引です。最初にお地蔵さんにお参りしたとき、一人ずつ番号が書かれたうちわが渡されています。この番号が福引の番号です。下一桁の番号で賞品がもらえました。ほとんどの方が、何か一つは賞品をもらったはずです。私は、ティッシュペーパーでした。9時過ぎに終了しましたが、パイプ椅子やテントの片付けに出演者の若者が頑張っていました。

責任者のTさんに、沖縄エイサーを一緒に踊ってくださいと声を掛けられました。しかし、恥ずかしくて辞退したのです。お詫びの意味もあり、来年はちょんかけごまをします。さぁ、練習開始だ。