放牛石仏の会を紹介

平成14年9月21日、私が所属する放牛石仏の会より「放牛石仏ガイドブック」が送られてきました。その表紙の裏に、次のように記されています。

はじめに

放牛石仏の会は平成4年3月4日永田日出男氏の呼びかけで結成し、毎月、勉強会(巡回石仏の予習復習)と巡回(第一回は横手地区)を続けています。巡回は一通り終って平成7年6月27日より再巡見に入り、享保の歴史環境をバックに考えて第一体、第二体と建立順に回りました。平成14年7月25日で終る予定でいます。放牛の願望は石仏に凝集しています。石仏に対面して、その声なき声を聞き取るよう精進しています。今回、石仏を訪ねる手助けとしてガイドブックを作製しました。

平成14年7月  放牛石佛の会 事務局(住所・代表名・電話番号は省略)

この文面からわかるように、放牛石仏の会は平成4年3月4日に結成されました。永田日出男氏の呼びかけに応じて、15名の方が花園市民センターに集まりました。平成14年2月作製の会員名簿には、私も含めて32名が在籍しています。

このガイドブックが送付された後、11月末に石仏の会会報が届けられました。それには、会の活動を休止するとの内容が記されていました。ご紹介します。

放牛石仏会報 第30号

放牛石仏の会は、平成4年3月4日永田日出男氏の呼びかけで結成し、毎月勉強会(巡回石仏の予習、復習)と巡回(第一回は放牛の墓もある横手地区)を続けてまいりました。巡回は一通り終って、平成7年6月27日より再巡見に入り、享保の歴史環境をバックに考えて、第一体、第二体と建立順に廻りました。
そうして平成14年7月、再巡見も終り、これ迄の十年間の活動の集大成としての「放牛石仏ガイドブック」が完成しました。製本は素人ばかりの会員の手作業で作り上げた物です。

ここに於いて会の定期的な活動を当面休みとし、必要な事態が発生したら会報を発行するなど適当な処置をとりたいと思います。休会中の会費は集めません。概ね一年間を目処に休会とし、何事も無ければ会を解散したいと思います。
解散する場合は、会報を発行して会員の皆様に報告をし、会計の残金は永田名誉会長に引き継ぎたいと思います。

平成14年11月20日

平成4年3月4日に結成された「放牛石仏の会」も、諸事情から休会となったようです。私が所属した期間は一年間でしたが、いろいろ教えていただきました。このままでは、放牛石仏のことも忘れ去られてしまうのではないかと心配しています。せめてこのホームページを通して、会の貴重な資料を残していきたいと考えています。