新町の地蔵祭

熊本市の新町では、毎年地蔵祭が開催されます。平成15年7月24日に、市電・段山電停近くの地蔵祭を見学に行きました。

市電・段山電停近くの地蔵は、三面地蔵と呼ばれています。毎朝この前を通って通勤しますから、気にはなっていました。7月22日の熊日新聞に、この地蔵が紹介してありました。読まれた方も多いかと思います。

三面地蔵尊 拝み方

一、小児守護(水子供養) 一、火の守護 一、水の守護の三面地蔵尊と呼ばれている。お参りの時は、一礼の上、三面地蔵尊に三度水をかけ、一心に拝んで祈念すれば、何事も通ずるものであると伝えられている。

この地蔵が三面地蔵と呼ばれているのは、三つの顔があるからです。お堂の左側に、地蔵の由来が書かれた石碑が建てられています。「三面地蔵の由来 加藤清正公が、熊本城主として熊本城においでの時、大阪より、三面地蔵を熊本城藤崎台地の現在地にお祭になった。約四百年の歴史を経て、現在地は木下藤吉郎の名を借り、城下町(木下町)と名付けられ、新町には今日も尚、清正公ゆかりの地として、売る、高麗門町、職人町、馬借町の名が残っている。三面地蔵尊の命日は、七月二十四日。若い世代の人達が熊本の文化と歴史を偲び、継承している。」

私が小学生の頃(昭和30年代)は、地域ごとに地蔵祭が行われていました。お賽銭でお菓子を買ったり、提灯を飾ったりしたものです。また、お堂の前に砂山を作り、線香をあげていました。写真は新町の地蔵祭の様子ですが、地域のイベントになっています。100mほどの路地に多くの露店が並び、たくさんの人が楽しんでいました。この風景を見た人は、幼い頃の思い出がよみがえります。