放牛石仏の巡礼・2

所在地を基本として、放牛石仏を訪問しやすいようにまとめました。皆様方も友達を誘い、ぜひお出かけください。所在地ががわかりにくい場合は、石仏のそれぞれのページをご覧ください。

このページは、熊本城を出発して北方向への石仏を案内しています。熊本城の北に位置する池田町は、福岡へ通じる豊前街道の出発地です。現在は県道31号線(鈴麦線)が植木町まで延びていますが、当時は周囲の土地よりも低い道路(掘割り)が続きました。西南戦争当時、官軍が進めなかった田原坂も当時の面影を残しています。

池田です。往生院には大願成就の第100体があります。。

第006体  熊本市池田1丁目2。往生院境内墓地。右奥の地蔵群。100体もある。
第100体  熊本市池田1丁目2。往生院境内墓地。右奥の地蔵群。6体もある。

第022体  熊本市池田1丁目10。熊本少年鑑別所北側の池田八幡宮入り口にある。

第071体  熊本市池田1丁目20。天満宮鳥居左側の崖の上。78体と同所。
第078体  熊本市池田1丁目20。天満宮鳥居左側の崖の上。71体と同所。

池田一丁目にも多くの放牛石仏が残されています。往生院の広い墓地の右奥(北)に、第006体第100体が安置されています。第100体は放牛が目標とした大願成就の地蔵菩薩です。ステージのような場所にありますが、中央の地蔵です。第6体は、その左手前にあります。その場所から裏の道へでますと、池田八幡宮が目の前です。第022体はそこにあります。また第071体第078体は、八幡宮の右手の道路を数百メートル北へ行った天満宮の鳥居近くです。残念ながら、二つとも破壊されています。

 

 

池田です。往生院には放牛の説話が残されていたということです。

石うす    熊本市池田1丁目2。往生院に隣接している光永寺の境内。

第105体  熊本市稗田町5。稗田観音堂の前。往生院前から東へ入り、公園で左折。更に直進。

第054体  熊本市池田1丁目15。県道沿いマリ美容院の右。

往生院へ戻ったら、お隣の保育園の前から付属小学校校庭へ進みます。突き当たって左が光永寺です。境内に大きな石うすがあります。次は第105体です。往生院の前の道路を横切り、直進します。公園がありますので左へ進み、道路右側に注意します。高台になっていますから、見落とさないようにしてください。
さて
第054体の訪問は、一度往生院へ引き返します。そして県道303を北へ行きます。やがてマリ美容室がみえますので、その右を捜してください。

池田町と稗田町は、熊本城から北へ向かう県道303号線を利用します。次に紹介する石仏は、上熊本駅から北へ向かう県道31号線(鈴麦線)を利用することになります。

 

 

上熊本周辺です。そして、県道31号線を北上します。

第034体  熊本市池亀町7。総合ビジネス専門学校の北、佐藤さん方石垣の角。

第080体  熊本市釜尾町の穴地蔵。工大高前駅の北から線路を横断。高圧線電柱の近く。

第096体  熊本市徳王町秋鯰。県道鈴麦線フードパルへの交叉点に秋鯰バス停あり、その前。

第094体  熊本市貢町小塚。村の入口。鈴麦線から左折しJRの下をくぐって直進する。

無番号6体 熊本市花園7丁目。小萩山の山中。

上熊本駅の北に総合ビジネス専門学校があります。その奥から右折して直進します。高い崖の下にりっぱなお堂があり、その中に第034体があります。第080体は高圧線を目印にしてください。高台になります。県道を北へ行き、フードパル入口の信号に来ます。その左手前に第096体があります。第094体はその信号から左折して、フードパルへの道を直進します。「小塚」の標識があるので、林の中を進みます。

さて、無番号6体ですが、このグループに入れるべきか悩みました。花園ですが、金峰山に近い場所です。探すときは、山道を歩く覚悟で行きましょう。花園から行くか、峠の茶屋から行くか考えてください。

 

 

熊本城の北に位置します。菊池と植木に向かう分岐点になります。

第014体  熊本市室園2丁目2。国道3号線沿い。ベスト電器とミスタードーナツの間。

第044体  熊本市清水本町30。電鉄バス万石停留所前。堂のそばに大きな木が生えている。

第106体  熊本市津浦町29。津浦公民館から入った交叉点の崖の上に地蔵堂がある。

第018体  熊本市山室1丁目。イベントホール・TKUプラザ反対側の辰昇寺境内。

浄行寺交差点から北上すると、北熊本駅(熊本電気鉄道)の手前にベスト電器があります。そのお隣はミスタードーナツです。その間に第014体はあります。

次の第044体は電鉄に沿って進み、電鉄バス万石停留所前が目印になります。まさに道しるべが必要な場所です。第106体も探しにくい場所です。近所に住んでいる方にたずねたほうが早いでしょう。

県道303号線に戻り、TKUプラザへ行きます。道路反対側に辰昇寺があり、その境内に第018体があります。ただし、お寺の山門に鍵がかかっていることも多いようです。

 

 

近くにはありますが、広い範囲になります。細い路地が続く場所です。

第030体A 熊本市下硯川町。西里駅前から旧道へ右折して坂道の左。

第031体  熊本市北迫町。小高い丘の三叉路にある。

第023体  熊本市楠野町。ウエスト味の町熊本店から東へ入る。永田さん方の屋敷の隅。

無番号7体 熊本市西梶尾町819。福住さん方前三叉路。北部支所から東へ700m行き右折。

第032体  熊本市梶尾町。本村屋敷の三叉路。近くには甲佐神社がある。

この近くで生活している人にとっては簡単ですが、初めて訪れる人にとっては困難です。それぞれの石仏のページを参考にしてください。第030体Aは草むらの中です。第031体は「寂心さんの楠」が目印になります。第023体も国道3号線からかなり入りこんでいます。熊本市北部支所から入る無番号7体も見逃しやすい場所です。近くには大きな目印になるものがないため、説明しにくくなります。第032体は同じ所を行ったり来たりして、結局は近所の方にたずねました。

 

 

豊前街道を北上し、植木町です。西南戦争の史跡が数多くあります。

第036体  鹿本郡植木町向坂バス停から東へ入る。県警機動隊で左折、小原流華道教室の裏。

第074体  鹿本郡植木町内村。内村バス停の手前から坂を下った湧水地。

国道3号線を行くと、熊本市と植木町が接する所に、県警交通機動隊があります。向かいの県警自動車訓練場とはさまれた道が豊前街道になります。この近くに第036体があります。

国道3号線をさらに北上し、途中植木青果市場の手前から左折し、県道3号線を進みます。やがて内という村にきます。道路から右下へ下りますが、いい場所です。昼なお暗い茂みの中に、水の湧き出る泉があります。そのがけの下に第074体は安置されています。