放牛石仏の巡礼・3

所在地を基本として、放牛石仏を訪問しやすいようにまとめました。皆様方も友達を誘い、ぜひお出かけください。所在地ががわかりにくい場合は、石仏のそれぞれのページをご覧ください。

このページは、熊本城周辺の城下町とその南方向への石仏を案内しています。人々は、川尻や八代を経由して鹿児島へ向かうためには、薩摩街道を利用していました。その街道を利用して、放牛は石仏を建立しました。

春日です。花岡山は加藤清正公が築城のため多くの石を切り出しました。

第005体  熊本市春日4丁目2。北岡神社裏から花岡山登山道へ200m。

無番号1体 熊本市春日1丁目8。熊本駅市電通りの北岡高観音境内。駅から見て、祇園橋手前。

第016体  熊本市細工町4丁目。坪井川沿いの宗禅寺境内。台石のみ。

第057体  熊本市小沢町101。聖光寺の門を入って左側の地蔵堂。

第090体  熊本市小沢町152。西福寺の山門左の堂の中にある。

第005体は北岡神社裏の陸橋から花岡山に向かいます。そのあと坂を下り、祇園橋付近の電車通りに出ます。無番号1体は電車通りです。北岡高観音をさがし、小さな階段を上がります。次は細工町になりますが、北岡神社から下りてきた道路に交わる路地があります。坪井川にそって上るこの道は、第016体への近道になります。最初の橋、一駄橋を渡った所に宗禅寺があります。第057体はお隣の小沢町です。聖光寺の入口にある左側の地蔵堂です。第090体はさらに北の西福寺にあります。山門左の堂の中です。全体が139cmもある、大きな地蔵菩薩です。台石も大きく六角形です。

春日地区は、花岡山と熊本駅を中心にした場所です。加藤清正は熊本城を造るとき、花岡山から大量の石を切り出しました。それから100年以上経過して、放牛はこの地で願主となって石仏を建立しました。さらに150年経過して、西郷隆盛率いる薩軍が熊本城を取り囲みました。薩軍は花岡山に大砲を引き上げ、熊本城を攻撃しました。花岡山周辺は、北岡神社や北岡自然公園もあり、歴史的な文化遺産が多い地域です。

 

春日です。花岡山は桜の名所です。

第009体  熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。
第013体  熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。
第079体  熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。
無番号2体 熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。
無番号3体 熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。
無番号4体 熊本市春日3丁目4。セブンイレブン春日店の交叉点から細い路地に入る。

熊本市春日3丁目の石仏6体は、同時に訪問できます。お堂の中にも外にも放牛石仏があります。場所は春日神社近くになります。お堂の隣の家に、大変やさしいおばあちゃんがいます。この方にお願いすれば、ゆっくり参拝できます。

どうしてこんなにたくさんのお地蔵さんがあるのか不思議です。西南戦争のため破壊されることを心配した地域の方が、ここに集めたのかもしれませんね。あるいは国鉄が開通するとき、工事のため移転したのかもしれません。

 

熊本の城下町です。ここは熊本城の南になり、江戸時代から発達していた地域です。

第048体  熊本市春日2丁目2。電車通り熊本ファミリー銀行から東へ入る。坂田さん方の前。
第058体  熊本市春日2丁目2。電車通り熊本ファミリー銀行から東へ入る。坂田さん方の前。

第030体B 熊本市二本木3丁目6。田崎陸橋のすぐ東側。旧道に小さな墓地あり。39体もここ。
第039体  熊本市二本木3丁目6。田崎陸橋のすぐ東側。旧道に小さな墓地あり。30体Bもここ。

少しずつ南へ下ります。春日・古町・二本木は歴史の古い町で、加藤清正入国以前から発達していました。熊本駅近くに音羽屋と熊本ファミリー銀行があります。その細い路地から入り、突き当たりの大きなお堂を捜してください。ここに第048体と第058体があります。もともとここは観音堂でした。
もとの電車通りに出たら、田崎陸橋の方角へ進みます。電停・田崎終点の交差点を通過すると、すぐに左側に路地があり、墓地も見えます。そこに大きな
第030体Bかわいい第039体が安置されています。陸橋ができるまでは、この道路が使用されていました。この道は陸橋の脇を通り、線路へつながっています。

 

蓮台寺や薄場町です。白川沿いになります。

第060体  熊本市蓮台寺3丁目1。白川に近く、田崎陸橋から南下し、蓮台寺橋手前で右折。

第082体  熊本市薄場2丁目13。薄場町バス停のセブンイレブンの角から西へ路地を進む。

この二体は白川に沿って保存されていますが、第060体はこの場所に移動したものです。田崎陸橋からさらにJR操作場の前を通り、蓮台寺へ向かいます。突き当たりになりますので、右折してください。やがて目の前にJR線路の下をくぐる地下道が見えます。その手前から左折します。奥にやや大きめのお堂があります。第060体がそこにあります。
第082体を訪問するには、まず薄場橋へ行きます。園芸店の先にガソリンスタンドがあります。そこから右へ入ります。300mほど行ったところの畑の角に、小さなお堂があります。

 

近見町です。熊本城と川尻をつなぐ場所になります。

第002体  熊本市近見3丁目。国道3号線墓地から入り、今村さん方の家の前。104体台石も。
第104体  熊本市近見3丁目。国道3号線墓地から入り、今村さん方の家の前。2体もある。

今度は国道3号線になります。熊本南署前を南下して、近見町へ来ます。国道沿いの左手に墓地と納骨堂が見えますので、そこから左折します。この路地を500mほど行ったところに、四つ角があります。ここには自動車整備工場がありますので、ここで右折します。20m進んだら、右手の家の奥を探してください。駐車場のようなところに地蔵がみえます。地蔵は第002体ですが、その台石の下にもう一つ台石があります。それが第104体の台石です。仏体はありません。

 

川尻地区です。江戸時代の貿易港として、川尻は発達しました。

第062体  熊本市八幡5丁目。河尻神宮鳥居の川沿い。内野産婦人科の南側ブロック塀の側。

第087体  熊本市川尻六丁目2。加勢川にかかるしんまち橋そばの地蔵堂。となりは美容院。

第024体  熊本市飽田町権藤。飽田南小学校近くの権藤神社鳥居前。

近見町からさらに南下して、川尻へ行きます。旧道沿いに河尻神宮があります。神社前の鳥居ではなく、南側の川沿いの鳥居です。青果市場に面しています。この鳥居の前を進むと内野産婦人科があります。産婦人科南側ブロック塀の一角に第062体が安置しているお堂があります。ここから加勢川へ行きます。しんまち橋を渡ったすぐ左に、大きめのお堂があります。この中に第087体があります。
もう一体の
第024体は、少し異なる場所になります。NECの工場の近くから、県道を利用して西へ向かいます。最初の目印は飽田南小学校です。小学校の道路反対側に、お宮があります。このお宮の前の道路沿いにあります。阿弥陀如来です。

 

遠距離になります。放牛はここまで歩いて出かけたのでしょうか。

第064体  下益城郡富合町木原。木原不動尊正面の石段の右側。

第083体  宇土市松原町西安寺。西安寺の境内にたくさん並んでいる地蔵の右端。

川尻から離れてしまう二つの石仏です。川尻から東へ行けば、富合町です。国道3号線にあるレストラン「ナポリ」から左折して、有名な木原不動尊へ行きます。不動尊の石段の右側に第064体はあります。二つありますから、間違わないようにしてください。

再び3号線へ引き返し、宇土駅へ向かいます。宇土駅前の交差点から右折して、大きな道を500mほど進みます。ゆるやかな左カーブの所で、右側に入る道がありますから、その道へ行きます。その先に西安寺があります。境内には数多くの地蔵が並んでいますが、第083体は一番右端の地蔵です。