放牛石仏の巡礼・5

所在地を基本として、放牛石仏を訪問しやすいようにまとめました。皆様方も友達を誘い、ぜひお出かけください。所在地ががわかりにくい場合は、石仏のそれぞれのページをご覧ください。

このページは、熊本城を出発して西方向への石仏を案内しています。横手町と島崎町は、加藤清正が整備した町人の町です。新町も当時からにぎわっていたと思います。一方段山は、藤崎台からなめらかな斜面が続き、井芹川まで達していたのではないでしょうか。新町・横手町・島崎町・千原台など当時の道が残されています。

 

お城から坪井へ。ここは熊本城の北東になり、大津へ通じる道です。

第015体  熊本市京町1丁目2。新堀橋近くの愛染院山門前。

第067体  熊本市坪井5丁目5。坪井川新川橋の東50mの坂本さん宅前。

第007体  熊本市坪井4丁目4。浄行寺交叉点近くの宗心寺本堂の中にある。

第029体  熊本市大江1丁目10。子飼橋通り交叉点にある善行寺境内。

町の発展を考えると、今も昔も大きな道を中心に栄えてきました。ここでの4体は、豊後街道を中心とした石仏です。熊本城の北、新堀橋を渡ると愛染院があります。その山門横に第015体は安置されています。坂道を下り、坪井へ行きます。新川橋の先100m程の場所に地蔵堂があり、その中に第067体があります。子飼へさらに進み、浄行寺交差点へ向かいます。交差点近くの宗心寺本堂の中に、第007体があります。第029体は、県道から子飼橋を渡って訪問することになります。子飼橋通り交叉点にある善行寺境内にあります。ブロック塀の内側です。

 

 

坪井から黒髪へ。ここは熊本城の北東になり、大津へ通じる道です。

第047体  熊本市黒髪2丁目18。済々黌入り口セブンイレブンの右。三軒町通り。

第026体  熊本市黒髪7丁目。県道(旧国道)沿いの長薫寺山門の左隅。堂の中。

第095体  熊本市戸島町北向。バス停北向停留所近くに札の辻がある。そこの阿弥陀堂の横。

第047体は、済々黌高校の入り口付近です。セブンイレブンの、右隅のお堂にあります。第026体は県道に戻り、熊大前から大津にむけて進みます。小蹟橋の先、長薫寺山門の手前左側、道路沿いのお堂です。
第095体はかなり離れた場所です。県道228号線(戸島・熊本線)を東に進むと、高速道路の下を通過したあと、T字型の交差点に突き当たります。ここで左折して、200m位のSカーブにきます。ここは江戸時代の「札の辻」跡で、案内板があります。その横に別のお堂があり、石仏が安置されています。

 

 

遠距離になります。放牛はここまで歩いて出かけたのでしょうか。

第066体  菊池郡菊陽町原水新町。聞光寺境内の観音堂にある。

第035体  阿蘇郡久木野村上薄木の林道沿い。久木野派出所から外輪山へ向かう。

県道337号線(旧国道3号線)を利用して、熊本市から菊陽町に入ります。JR三里木駅の次は、原水駅です。原水駅の手前500m位のところに、聞光寺があります。ここの境内右側に、立派なお堂があります。見学するときは、ご住職にお願いした方がいいでしょう。扉が二つありますが、第066体は左側です。さて第035体は、久木野村です。立野からも行けますが、景色のよい俵山越えもお勧めです。久木野村役場の西側、県道28号線沿いに久木野派出所があります。派出所の横に看板が並んでいて、南方向へ行く大きな道があります。その道路をどんどん進みます。途中にはけやき工房や貸別荘ビラマイルドがありますが、さらに進みます。やがて、見晴らしのよい場所にでます。道路の右手に木造の小屋がありますが、その中に第035体があります。小屋は後ろ向きですから、中をのぞいて確認してください。

 

 

 

菊池郡です。放牛は菊池へ向けて、何度も足を運びました。

第049体  菊池郡西合志町鶴羽田。上須屋郵便局から細い路地に入り、右折して直進。

第075体  菊池郡西合志町須屋。西合志町老人憩いの家の駐車場のフェンス。

第065体  菊池郡西合志町野々島。矢具神社の石垣の右角。

第050体  菊池郡泗水町南田島。迎幸学園入り口の向かい側。

第040体A 菊池郡泗水町北田島天満宮前の三叉路。県道沿い。

飛田バイパス(国道387号線)を北上すると、西合志町に入ります。ニコニコドーの手前に上須屋郵便局があります。郵便局のすぐ左に細い路地がありますから、そこへ入り20m位で右へ進みます。やがて三叉路に小さなお堂があり、第049体が見えます。ニコニコドーから左折して、県道37号線を直進します。高速道路の下から500m位で、老人憩の家・保健福祉センターがあります。センターの角にフェンスがあり、第075体が安置されています。さらに県道37号線を北上すると、県道30号線と交わる大きな交差点に来ます。ここに矢具神社があります。元はこの右隅にあったのですが、石垣改修のために近くの石材店前に移動しているかもしれません。この交差点からさらに県道37号線を北上します。すると泗水町に入ってすぐに、迎幸学園の入口が見えます。その反対側、道路の右側にがけをくり抜いた場所があり、そこに第050体が安置されています。さらに県道を北へ進むと、南田島から田島(北田島)に入ります。長い坂を登った所の右手に、お宮があります。その前の民家の塀沿いに、第040体Aがあります。白い標木が目印です。

 

 

菊池・鹿本郡です。放牛は菊池へ向けて、何度も足を運びました。

第051体  菊池郡七城町加恵134。県道37号線沿いの早田さん方のブロック塀の角。

第059体  菊池郡七城町547。台(うてな)の高田酒店と郵便局の前。水島バス停の交叉点。

第081体  鹿本郡菊鹿町庄字寺田。老人ホームから千歳橋を渡り、五叉路で右方向へ。

無番号8体 鹿本郡菊鹿町下内田長谷原(はせばる)。旧椎持往還沿い。地域では駄護地蔵と呼ぶ。

県道37号線を利用して、泗水町から七城町へ入ります。「加恵」と書いた小さな標識があります。県道左手の早田さん方のブロック沿いに、第051体があります。さらに県道37号線を北上すると、国道325号線と交わる大きな交差点に来ます。ここに高田酒店があります。二つ並んでいる右側の大きな方が、第059体です。第081体は捜しにくい場所でした。県道196号線で千歳橋を渡って進みます。81体のページをご覧ください。さて、菊鹿町の下内田に行きますと、大きな交叉点に看板が一つあります。それは「特別養護老人ホーム 矢筈荘」の、割と大きな看板です。その場所から矢印に沿って、坂を登ってください。山の中に入る道で、途中には民家はありませんが、牛舎が三箇所ほどあります。看板から2kmほどでしょうか、道の右側土手の上にこの無番号8体があります。