放牛石仏・第3体

(場所) 長六橋と泰平橋の間の白川左岸(南側)にあります。迎町一丁目に県営本山団地がありますが、その駐車場近くの川沿いの道になります。お堂の壁に大きく放牛地蔵と書いてありますので、すぐにわかります。ここの堂の中に二つの放牛地蔵があり、右が3体目で、左が27体目です。光背が折れているのが3体目です。

          

 

(石仏) 舟型光背付き地蔵尊立像になっていますが、写真でもわかるように、舟型光背の上部が割れてなくなっています。両手に宝珠を持っています。この石仏は享保8年(1723年)の建立です。第1体を作製した次の年ということになります。享保8年には七つの石仏を建立していますが、その最初の石仏です。

(測定) 台石はありません。底から測った全体の高さは、69cmでした。光背が折れていなければ1mくらいはあったでしょう。仏像の高さは46cmあり、蓮華座の部分は16cmです。光背の幅は38cmあり、底辺の幅は33cmです。

(文字) 光背の右に「三体目」の文字が見えます。蓮華の弁(ハスの花びら)に「放牛」の文字が刻まれています。放牛石仏の中では珍しいことです。

(道歌) くわこ(過去)よりも未来に通る一休み 雨降らば降れ 風吹けば吹け

(備考) 平成13年9月22日に二度目の訪問をしました。一回目の訪問は、平成11年9月1日です。小さな堂の中の二体は、まったく変わらず安置されていました。享保8年の建立です。詳しく書いてある向山校区町内自治会の説明書きが、大変親切でした。