放牛石仏・第16体

(場所) 熊本市細工町4丁目 宗禅寺境内です。坪井川にかかる祇園橋の、もう一つ上流にある一駄橋の近くに宗禅寺はあります。山門を入り、左手に地蔵堂があります。この中に、第16体の台石があります。放牛地蔵とは関係ない地蔵が乗っています。

          

 

(石仏) 仏像はありません。縦長の台石だけが発見され、ここ宗禅寺にあります。左の写真では、右から二番目の石仏台石です。形は立派なもので、文字もはっきりしています。この石仏は、享保9年(1724)の建立です。

(測定) 横の長さは25cm、縦の長さは24cm、高さは54cmもあります。

(文字) 正面右側に「石佛十六」、左側に「体願成就」、中央に大きく「放牛」と彫ってあります。また正面の左隅に小さく「七月」と刻まれています。右側面に「享保九甲辰年」と刻まれています。

(備考) 一体仏像はどこにあるのでしょうか。破壊されたために、処分されたのかもしれません。台石がない放牛石仏と、石仏のない台石と、さまざまです。