放牛石仏・第18体

(場所) 熊本市山室1丁目の辰昇寺境内にあります。県道脇にイベントホール・TKUプラザがありますので、その角から右(東)へ曲がります。県道から辰昇寺の屋根が見えます。馬々鋏バス停も目印になります。お寺の右側に安置されています。この石仏は、馬々鋏バス停から移されたものです。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持った地蔵菩薩の立像です。特徴は顔が小さく、そして顔の彫りが大変深くなっていることです。この石仏は、享保9年(1724)の建立です。

(測定) 蓮華座の底辺からの高さは、89cmあります。蓮華座の高さは18cmあり、仏像の高さは53cmあります。光背の幅は35cmあり、底辺は31cmあります。台石は、横30cm・縦30cm・高さ39cmとなっています。

(文字) 光背の上部に「他力」と彫られています。また右側に「石仏」 「十八体」の文字が、左側に「熊本願主放牛」の文字が見えます。

(備考) 光背の一部が欠けていますが、保存状態はいいようです。他の石仏よりも顔が小さく、しかも面長です。菩薩の顔よりもより人の顔に近い印象を受けました。