放牛石仏・第23体

(場所) 偶然発見しました。熊本市楠野町(旧北部町楠原)の楠野神社を撮影しに出かけたとき、地図を見るために止まったとき、三叉路にありました。両手に宝珠を持っている地蔵立像です。国道3号線のウエスト味の街・うどん店の角から東へ1kmほど直進します。途中に右折する大きな道がありますが、曲がらずに直進します。やがて道は細くなり、左カーブになります。そこを10mも進めば目の前に三叉路があり、その角にこの地蔵があります。左の写真の右手に進めば、やがて楠野神社へいけます。

          

 

(石仏) 保存も割とよく、モモの形をした宝珠を両手で持っています。小さな堂の中で立っている地蔵菩薩の立像です。全体的に小さく、このページの石仏の中では最も小さなものとなっています。この石仏は、享保10年(1725)の建立です。

(測定) 蓮華座の底辺から光背上部までの全体の高さは、66cmあります。蓮華座の高さは10cmあり、仏像の高さは49cmです。光背の幅は32cmあり、蓮華座底辺の幅は24cmです。台石の横39cm・縦39cm・高さ18cmとなっています。

(文字) 光背の上部に横書きで、右から左へ「他力」と彫られています。さらに光背の右側に「享保十乙巳年」、左側に「七月吉日」と刻まれていますが、読みにくくなっています。台石の中央に、「楠原村」と彫ってあります。

(備考) この放牛石仏は、平成2年8月に発見されています。私の夢は未発見の石仏を捜すことですから、いづれは一つ位発見したいものです。平成11年12月18日に一回目、平成13年11月24日に二回目の訪問をしましたので、二年ぶりということになります。