放牛石仏・第25体

(場所) 熊本市横手4丁目7です。本四方池公民館にあります。四方池公民館ではありません。肥後銀行横手支店の隣に、ホワイト急便の営業所があります。そこから右折して500mほど進みます。公民館玄関の右側に立てられていて、高さは1mくらいです。以前は野ざらしでしたが、最近手作りの屋根がつきました。平成13年10月14日に、二度目の訪問です。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持っている、地蔵菩薩の立像です。ひざの部分で二つに割れていますが、ていねいに補修してあります。この石仏は、享保10年(1725)の建立です。

(測定) 蓮華座の底辺から光背上部までの全体の高さは、100cmです。仏像だけの高さは61cmあり、高さ14cmの蓮華座の上に立っています。光背の幅は37cmあり、その底辺の幅は30cmです。台石は、横38cm・縦36cm・高さ37cmあります。

(文字) 光背の右側に、「他力」 「二十五体目」 「放牛」とあります。左側に、「所繁昌芯地満足」 「享保十乙巳天八月二十五日」と彫られています。光背上部に、道歌が彫られています。

(道歌) たてまつる蓮の上の露はかり われをまもれと三世の仏に

(備考) 撮影と測定に訪れたとき、公民館に何名かの人がいました。許可を得て撮影しましたが、大変親切にしていただきました。このとき、新しい屋根は廃品を利用して、自分たちで作ったとお話しされました。この日は近くの天満宮の祭だったようです。