放牛石仏・第27体

(場所) 長六橋と泰平橋の間の白川左岸(白川南側)にあります。迎町一丁目に県営本山団地がありますが、その駐車場近くの川沿いの道になります。お堂の壁に大きく放牛地蔵と書いてありますので、すぐにわかります。ここの堂の中に二つの放牛石仏があり、右が3体目で、左が27体目です。3体目は光背が折れています。

          

 

(石仏) 舟型光背付き地蔵菩薩の立像になっています。一般的な地蔵で、両手に宝珠を持っています。この石仏は、享保10年(1725)の建立です。

(測定) 3体目と同様、台石はありません。底から測った全体の高さは、100cmでした。仏像の高さは60cmあり、蓮華座の部分は17cmです。光背の幅は36cmあり、底辺は33cmです。

(文字) 光背の右に「他力」、「二十七体目」の文字が見えます。光背の左に「願主 放牛」の文字もはっきりしています。

(備考) 平成13年9月22日に二度目の訪問をしました。一回目の訪問は、平成11年9月1日です。小さな堂の中の二体は、まったく変わらず安置されていました。享保10年の建立です。詳しく書いてある向山校区町内自治会の説明書きが、大変親切でした。