放牛石仏・第29体

(場所) 住所は、熊本市大江1丁目 善行寺境内にあります。子飼橋の通りです。お寺の横にはニコニコ堂があり、また県道瀬田・熊本線の信号があります。地蔵は、バイクの横、ブロック塀の内側になります。

          

 

(石仏) 舟型をした光背付き、地蔵菩薩の立像になっています。両手に宝珠を持っています。光背の傷みがはげしく、周辺がでこぼこです。また風雨にさらされたためでしょうか、表面が磨耗しています。光背上部の道歌は読みにくくなっています。台石はありません。この石仏は、享保10年(1725)の建立です。

(測定) 蓮華座の底辺から測った全体の高さは、100cmでした。仏像の高さは57cmあり、蓮華座の部分は16cmです。光背の幅は39cmあり、蓮華座底辺の幅は30cmです。

(文字) 光背上部に、道歌があります。光背の右側に「二十九体目」、左側に「他力願主放牛」と彫られています。なお文献には、台石にも道歌があったということです。

(光背の道歌) 世の中は かせにこのはの うらおもて どうなりこうなり どうなりこうなり
(台石の道歌) いう人も いわるゝわれも 諸共に おなし蓮の うてななるらん

(備考) 平成14年1月3日に二回目の訪問をしました。一回目の訪問は、平成11年9月23日です。