放牛石仏・第43体

(場所) 熊本市迎町1丁目7にあります。バイクのレッドバロンと山本釣具センターの間に交叉点があります。そこから北側20mほどの交叉点から西方向へ、 国道3号線から少し入ったところです。キヨナガ食料品店前の三叉路です。そこに写真の地蔵堂があります。

          

 

(石仏) 光背の左側の上部がこわれ、なくなっています。それほど大きくはない、地蔵菩薩の立像です。両手に宝珠を持っています。いくつも地蔵がありますが、手前の右側に安置されています。この石仏は、享保13年(1728)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺から測定した全体の高さは、72cmでした。光背が欠けていますので、実際にはあと10cmほど高かったと思われます。仏像の高さは43cmあり、蓮華座は12cmありました。光背の幅は26cmで、蓮華座の底辺は24cmになっています。台石はありません。

(文字) 光背の文字に、朱で色が付いています。光背の右側に「他力 願主 放牛」、そして左側に「四拾三体目」と彫ってあります。文字は大きく、読みやすくなっています。

(備考) ここで撮影していたとき、近所の方がお参りにやってきました。調査に来た訳を話しますと、「お地蔵さんも喜ばれるでしょう。」と快く答えてくれました。おかげで気持ちよく調査ができました。平成13年12月24日に、二度目の訪問です。