放牛石仏・第44体

(場所) 住所は、熊本市清水本町30の電鉄バス万石停留所前です。変則の五差路になっている場所で、近くにはまんごくクリニックや谷口歯科があります。熊本電鉄の線路沿いに北上していきますと、亀井商店街へ入る踏切があります。この道に沿って東へ700mほど進めば、この交叉点に出ます。この踏切には大きな看板が並んでおり、パチンコ店も見えます。

          

 

(石仏) 堂々とした地蔵菩薩の立像です。広い堂の中で、両手で合掌しています。しかし、合掌している両手の指が欠損しています。その他前方に倒れたのでしょうか、鼻も欠けています。この石仏は、享保13年(1728)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺から測定した全体の高さは、142cmでした。仏像の高さは86cmあり、蓮華座の高さは19cmありました。光背の幅は56cmで、蓮華座の底辺は45cmになっています。台石はありますが、堂の床下に埋められていて測定できません。

(文字) 光背の上部に、道歌が彫ってあります。さらに、光背の右側に「四十四体目」 「享保十三年四月日」、そして左側に「他力願主放牛」と彫ってあります。文字は大きく、読みやすくなっています。光背の裏側に「これより」「みぎ たかは」「ひたり きの」と道しるべが刻まれています。

(道歌) 神ほとけ おがまぬさきに おやおがめ おやにましたる 佛世になし

(備考) 平成14年1月3日に二度目の訪問をしました。写真では分かりにくいのですが、長さが43体の二倍あり、大きく感じます。この付近に来ることはほとんどありませんので、最初は捜しにくい場所でした。