放牛石仏・第47体

(場所) 熊本市黒髪2丁目 菊池往還三軒町通り。済々黌高校の近く、入口の信号から手前30mくらいの場所です。写真の左側には、たばこ屋さんとセブンイレブンがあります。子飼方面から行けば、右側に位置します。この通りには小さな堂がいくつもあり、お地蔵さんがたくさんあります。間違いないようにしましょう。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持っている地蔵菩薩の立像です。保存状態もよく、こわれているところはありません。光背の上部には大きく道歌が彫られています。この石仏は、享保13年(1728)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺から測った全体の高さは、106cmあります。仏像の高さは64cmあり、高さ18cmの蓮華座の上に立っています。光背の幅は40cmで、蓮華座底辺の幅は34cmです。

(文字) 光背の右側に「四十七体 他力 放牛」、左側に「享保十三戊申七月」と彫られています。

(道歌) あれはなる なけれはならぬ す々の玉 むねに六しのなくはとなへす

(備考) 放牛は菊池に向かう道筋にいくつもの石仏を建立しています。35体(阿蘇久木野)や36体(植木町)もありますが、菊池郡だけに8個の石仏があります。50番目頃には放牛の名声が知れ渡っていたと思われます。私がここを訪問したのは、平成13年10月14日のことです。