放牛石仏・第50体

(場所) 菊池郡泗水町南田島にあります。県道37号線を熊本市から北上し、泗水町に入ります。南田島に行くと、左手に迎幸学園の看板と入口があります。その道路反対側は奥まっていて、崖になっています。県道からも標柱と説明板は見えますので、分かりやすいと思います。しかし、坂とカーブが多い場所ですので、交通事故には注意してください。

          

 

(石仏) 崖の一部がくり抜いてあり、その中に石仏が安置されています。両手に宝珠を持つ地蔵菩薩の立像ですが、大きくはありません。光背の一部が大きく欠けていました。この石仏は、享保13年(1728)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の下から測定した全体の高さは68cmです。蓮華座の高さは12cmあり、その上に32cmの仏像が乗っています。光背の幅は28cmですが、底辺は24cmあります。台石は横37cm、縦34cm、高さ16cmでした。

(文字) 光背の上に「他力」、右に「熊本」、左に「五十体」 「放牛」と刻まれています。

(備考) 平成13年7月24日と11月25日の二回、ここを訪問しました。大型バイクのために坂道に駐車できず、50mほど先の平坦な場所に停めました。穴の中の地蔵ということと、周囲がやぶで暗いために、独特の雰囲気があります。