放牛石仏・第53体

(場所) 住所は、熊本市琴平本町3です。旧街道の、四つ角の地蔵堂にあります。場所は国道3号線の山本釣具センター前の交叉点から入り、最初の交差点です。釣具店の東側・第二駐車場に大きな堂がありますので、すぐわかります。扉がありますが、鍵はかかっていません。

          

 

(石仏) どっしりとした感じの、両手に宝珠を持った地蔵菩薩の立像です。大きな顔でしたから、測定しました。顔の長さは15cm、耳たぶは8cmありました。残念なことに光背の上部、頭の部分で横に折れています。この石仏は、享保13年(1728)に建立されたものです。放牛上人は享保13年に15体の石仏を建立していますが、この石仏がその年の最後の製作です。

(測定) 蓮華座の底辺から測定した全体の高さは、104cmcmあります。蓮華座の高さは20cmあり、その上に高さ61cmの仏像が彫られています。光背の幅は38cmあり、蓮華座底辺の幅はすこし細くなり34cmでした。台石はありません。

(文字) 文字全体は、朱色で塗られています。光背の上部に「これより」とあり、右側に「右 みふね」 「五十三体」、左側に「左 こしのを」 「他力放牛」と彫られています。

(備考) ここには三度訪問しました。写真は、平成13年12月24日のものです。光背が傷んでいるように思いますが、仏像はきれいです。「みふね」は御船町のことで、「こしのお」というのは、現在の益城町木山のことです。いわゆる道しるべを兼ねています。