放牛石仏・第57体 |
(場所) 住所は、熊本市小沢町です。細工町から坪井川へ向けて、細い路地へ入ります。道路がクランクになっている所です。目の前にイデタオートがあります。聖光寺の門を入ってすぐ左の堂の中です。コンクリート製のりっぱな堂の中で、他の地蔵さんといっしょでした。中央の一番大きな地蔵が、放牛石仏です。

(石仏) 光背が高い感じで、細身です。顔の彫りが深く、耳たぶの後ろも彫り込んでるのが特徴です。せっかくですから、横顔も撮影しました。傷みはなく、保存状態はいいです。台石が円柱形というのも珍しいと思います。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。
(測定) 蓮華座の下からの全体の高さは、108cmあります。蓮華座の高さは17cmあり、仏像の高さは58cmあります。光背の幅は37cmで、その底辺は34cmです。台石は円柱形で、直径は42cm、高さは27cmありました。
(文字) 小学生でも読めるような大きな文字です。光背の右側に「五十七体」、左側に「他力放牛」と刻まれています。円柱形の台石正面には「町中」とあり、右側に「享保十四歳」、さらに左側に「三月廿四日」と彫られています。
(備考) 地蔵に前かけ・よだれかけは付きものですが、ここでは顔にほおかむりがしてあり、数珠も乗せられています。ここへ来たとき、犬が何匹かいて吠えます。悪いことをしているのではありませんが、いい気持ちはしません。平成13年12月24日のことです。