放牛石仏・第58体

(場所) 熊本市春日2丁目の音羽屋と熊本ファミリー銀行の路地から入って200mほど直進します。突き当たりがT字型の三叉路になっていて、大きめの堂があります。いくつもありますが、左側に58体目があります。中央の地蔵は、48体目です。保存もよく、傷んでいません。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持っている地蔵菩薩の立像です。仏像も含めて黒く塗られているように思います。というのも、48体目の鼻の部分が欠けて地肌が見えていますが、そこだけは灰色だからです。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺からの全体の高さは、95cmあります。蓮華座の高さは16cmあり、仏像の高さは50cmです。光背の幅は36cmで蓮華座の底辺幅は31cmです。台石はありません。

(文字) 光背の上部に「念佛妙法」、右側に「享保十四酉天」 「五十八体」、左側に「他力放牛」と彫ってあります。

(備考) 平成13年9月23日に二度目の訪問でした。この家の方と話をしたところ、ここは元はお寺であり、観音様を祀っていたとのことです。お堂の中の小さな仏像は、誰かが夜こっそり置いていくのでこのように増えてしまったとのことでした。