放牛石仏・第63体

(場所) 熊本市河内町清田(せいた)にあります。国道501号線を西へ進み、河内の交叉点で右折して河内中学校の前を通過します。500m程進んだところに、産交バス下清田バス停があります。その左側に小さな堂があり、安置されています。標識もありますので、さがしやすいです。平成13年9月22日に二度目の訪問をしましたが、堂の横は粗大ごみが積まれていました。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持つ地蔵立像です。全体的に傷みが激しく、顔はのっぺらぼうで手はすりへっています。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。

(測定) 底から測って全体の高さは、83cmありました。仏像の高さは59cmありましたが、蓮華座はなくなっています。光背の幅は35cmあり、底辺の幅は30cmでした。台石もありません。

(文字) 仏体の上部に六が見えず「十三体」、右に「保十四 八月  村中」、左に「他力」の文字が見えます。他力の下には願主放牛の文字があったと思いますが、読めません。

(備考) 仏像全体が破壊されている状況です。台風・地震・戦災・子どものいたずらといろいろ原因はあるでしょうが、これ以上こわれないことを祈ります。熊本市内の放牛地蔵ではもっとも西にあります。さらに西へいけば、長洲町の76体を訪問することができます。