放牛石仏・第64体

(場所) 下益城郡富合町木原にあります。国道3号線を南下して、レストラン「ナポリ」で左折すればよいでしょう。木原不動尊の正面階段の右側にあります。地蔵が二つ並んでいますが、右側です。同じ場所に、横穴式の古墳がむき出しのままありました。説明書きもありますので、お読みください。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持つ地蔵立像です。はっきりした顔立ちは、優しい表情です。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。

(測定) 底から測った全体の高さは、113cmありました。仏像の高さは65cmあり、蓮華座の部分の高さは、21cmです。光背の幅は38cmで、底辺の幅は34cmです。台石はありますが、最初からのものではなく、後でつけられた石のようです。普通の放牛地蔵の場合、仏体の幅と台石の幅はほとんど同じだからです。

(文字) 光背の右に「六十四体 享保十四 九月吉日」と彫ってあります。左には「侘力 放牛」とあります。

(備考) 風雨にさらされていますが、保存状態はとてもいいようです。平成13年9月19日に、二度目の訪問をしました。