放牛石仏・第65体

(場所) 菊池郡西合志町野々島です。矢具神社の石垣の右角です。両手に宝珠を持つ地蔵立像です。平成11年10月2日に撮影に出かけました。矢具神社の大きな杉が、台風18号のため倒されていました。この地蔵がある所は交差点になります。その後平成13年11月25日に再度訪問しましたら、工事のために石仏が移動していました。現在安置されている場所は、交差点の角に石材店がありますが、そのお店の前です。工事が完了すれば、元の場所に安置されるかと思います。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持つ、地蔵菩薩の立像です。風雨にさらされ苔むしていますが、保存状態はよく文字も判読できます。光背の右側が縦に欠けていて、鼻がつぶれています。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。

(測定) 底から測った全体の高さは、83cmありました。仏像の高さは50cmあり、蓮華座の部分の高さは、14cmです。光背の幅は30cmで、底辺の幅は28cmです。台石の横は33cm、縦も33cm、高さは23cmです。

(文字) 光背の上に、「南無阿弥陀仏」と刻まれています。光背の右には「享保十四 九月吉日」、左に「六拾五体」 「他力 放牛」と刻まれています。

(備考) 移動する前も風雨にさらされていましたが、保存状態はいいようです。神社近くの交差点は大きいもので、県道37号線と植木・辻久保を結ぶ県道30号線が交わります。