放牛石仏・第67体

(場所) 住所は、熊本市坪井5丁目5になります。壺川小学校の北に、坪井川にかかる「新川橋」があります。この橋を渡り、東へ100mほど先の右手にこの地蔵堂があります。途中には順因寺があります。

          

 

(石仏) 戦争のとき被爆しました。仏像は破壊されてなくなっていますし、台石も半分は破損しています。台石に放牛の文字が見えますので、こちら側が正面だったのでしょう。この石仏は、享保14年(1729)に建立されたものです。

(測定) 破損している台石の長さは次の通りですが、形が変則ですから正確ではありません。全体の高さ43cm、幅40cm、奥行き40cmです。右側の高さが17cmあります。

(文字) 道歌の一部が見えます。「るはなれ牛・・・りの人を道引」から、71体・73体の道歌と同じと想像されます。その他「享保十四 十月」 「他力 放牛」の文字が刻まれています。

(道歌) 三界の 衆生をのせる 放れ牛 地蔵まいりの 人をみちびく

(備考) 平成14年1月3日に訪問しました。これで二度目の訪問です。この台石の右側にもう一つ、こわれた石があります。これも地蔵の破片かなと思い観察しましたが、よく分かりませんでした。