放牛石仏・第75体

(場所) 菊池郡西合志町須屋です。西合志町老人憩いの家が目印です。スーパーニコニコ堂から左折して北へ行き、高速道路の下を通過して500mくらいでしょうか。憩いの家の南側に広い駐車場があります。そのフェンスに建っています。両手に宝珠を持つ地蔵立像です。ここは以前駐車場でしたが、平成13年11年25日に訪問したときは建築工事があっていました。大きな木の陰になっていますが、白い標木が立っています。

          

 

(石仏) 大きな木の下で、目立たぬように地蔵菩薩がたたずんでいます。立像で、両手に宝珠を持っています。長い年月の間風雨にさらされたのでしょうか、苔むしています。文字は見えますが、風化しています。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺から測定した全体の高さは、86cmです。蓮華座は16cmの高さです。光背の幅は38cmあり、蓮華座の底辺幅は32cmです。仏像の高さは46cmと小さめです。台石は、横34cm・縦31cm・高さ30cmあります。

(文字) 光背の右側に、「七十五体」 「他力 放牛」と彫られています。光背の左側に、「享保十五庚戌年三月日」と彫られています。台石には道歌が刻まれています。道歌の横に 「他力 放牛」と彫られています。

(道歌) いふ人もいわるゝ我も諸共に たゝ一時のゆめのまほろし

(備考) 撮影しているときに、いつもお世話をしているというおばあちゃんと出会いました。平成13年11年25日のことです。温泉帰りに掃除をして、ときどき造花を取り替えているということでした。この方は上須屋のお地蔵さん(第49体)の管理もなさっているようです。