放牛石仏・第77体

(場所) 住所は、上益城郡益城町古閑になります。健軍の市電電停から木山に向けて、県道を東に進みます。やがて高速道路の高架下を通りますが、このとき左側に病院があります。病院をはさむようにして二本の道路があります。病院の右側の道路を、道に沿って500mほど行くと、古閑サミットという酒屋があります。この酒屋の裏が交叉点になっていて、すぐ近くに地蔵堂があります。目印としては火の見やぐらがありますので、離れていても目に付くかとおもいます。火の見やぐらのある場所はお宮ですが、この小さな地蔵堂はその手前になります。

          

 

(石仏) 両手におにぎりのような宝珠を持った、地蔵菩薩の立像です。保存もよく、顔立ちもいいようです。しかし、鼻が低いのが気になります。光背の左隅の一部が欠けています。足の部分で、つま先の指は一本ずつ彫られていません。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底から測定した全体の大きさは、85cmです。蓮華座の高さは、15cmです。その上に、高さ49cmの仏像があります。光背の幅は33cmあり、蓮華座底辺の幅は28cmです。台石はありません。

(文字) 光背の右側に「七十七体」 「佗力放牛」、左側に「享保十五庚戊年五月」と彫ってあります。文字の彫りが浅いので、読みにくくなっています。

(備考) 台石はないものかと、地蔵堂の周辺と近くのお宮の中を捜しましたが、ありませんでした。平成14年1月6日に車で訪問しました。以前ここへ来たときに迷いましたので、周辺の様子も調べました。車にはナビも付いていますが、細かい場所までは案内してくれません。