放牛石仏・第78体

(場所) 熊本市池田1丁目20、松ヶ鼻天満宮の鳥居左です。石垣の上の堂の中にあります。京町の往生院先の手押し信号から左折(西)して、池田天満宮へ行きます。池田天満宮の右側に道路がありますので、道に沿って300mほど行けば、松ヶ鼻天満宮へ到着します。ここには71体もあります。ほかにも小さな地蔵がたくさん奉納されています。

          

 

(石仏) 二つ奥に並んでいる右側です。蓮華座はありましたが、台石と地蔵部分はありません。写真のように蓮華座の上に何か大きな石が乗っています。もしこれが放牛石仏であれば、左手の宝珠と座像のひざと足ではないかと思います。この石仏も太平洋戦争の犠牲となりました。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の高さは28cm、直径60cmの円形です。仏体と別に造られた蓮華座のようです。この大きさの蓮華座に乗っている石仏は、蓮台寺3丁目の第60体のような座像ではなかったのでしょうか。この場合、右手には錫杖となります。

(文字) 蓮華座の正面の弁(花びら)に、「村中」、左側に 「願主 放牛」と彫ってあります。

(備考) 平成14年1月3日に訪問しました。この近くには、往生院の6体・100体、池田天満宮の22体、稗田町の105体等、数多くの放牛石仏があります。