放牛石仏・第80体

(場所) 熊本市釜尾町の穴地蔵です。熊本工大駅の北に釜尾バス停があり、その近くからJR踏切の線路を越えます。井芹川に沿って南に下り、釜尾橋を渡ります。鶴野橋に着きましたら、西側に鉄塔が見えます。文徳高校から高圧線が延びていますが、L字形に曲がる鉄塔があります。その近くにありました。高さ3mくらいの大きな岩の一部に穴が掘ってあります。地蔵は、欠けたりして傷んでいます。

          

 

(石仏) 両手に宝珠を持っている地蔵菩薩の立像です。頭部は無く、別の石で作った物が乗せてありました。写真でも色が違うので、はっきりわかります。光背も折れ、無残な姿になっています。何度もこの高台から落ちたのでしょう。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺からの全体の高さは、70cmです。仏像の高さは55cmですが、どちらも仏像の頭頂部までの長さです。蓮華座の高さは15cmです。光背の幅は32cmあり、蓮華座の底辺は31cmとなっています。

(文字) 痛みが激しく、ほとんど読めません。

(備考) 安置されている高さは2mくらいありますので、落ちたときの衝撃は大きいはずです。光背が折れたときに、仏像の首から上も折れたようです。平成13年10月14日に、二度目の訪問です。