放牛石仏・第81体

(場所) 鹿本郡菊鹿町庄字寺田にあります。ここを捜すには、まず県道196号線をさがさなければなりません。来民から北へ行く場合、津袋バス停から右折(東へ)して寺田へ進みます。寺田に来ますと変則の五叉路に出ますから、加藤オートを左手に見ながら直進します。集落の中心地らしいところに、この地蔵堂はあります。

          

 

(石仏) ご覧の通り、光背が斜めに折れています。そのことを除けば、立派な地蔵立像です。両手に宝珠を持っている地蔵菩薩です。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺からの全体の高さは、64cmです。ただし折れているので、実際は80〜90cm程度はあったと思われます。蓮華座は13cmあり、その上の仏像は48cmあります。光背の幅は31cmあり、蓮華座の底辺幅は30cmです。台石はありませんでした。

(文字) 光背の右側に「他力」 「享保十五庚戌天」、左側に「九月吉日」 「放牛」と刻まれています。

(備考) この地蔵堂はなかなか立派なものです。地蔵堂は簡単な作りのものが多く、かわらぶきの屋根はそれほどありません。平成13年12月2日に、二度目の訪問をしました。