放牛石仏・第83体

(場所) 宇土市松原町西安寺の境内にあります。宇土駅前に西へ延びる大きな道路があります。この道を500mほど直進すると左カーブになりますが、ここで右の小さな道に入ります。その道に沿っていけば、西安寺へ行けます。

          

 

(石仏) 10体ほどの地蔵が並んでいますが、一番大きな右端の地蔵です。蓮華座の底辺からの全体の高さは86cmあり、両手に宝珠を持っています。地蔵菩薩の立像です。あごの部分が欠損しています。この石仏は、享保15年(1730)に建立されたものです。

(測定) 蓮華座の底辺からの全体の高さは、86cmです。蓮華座の高さは14cmで、仏像の高さは50cmです。光背の幅は37cmあり、その底辺は29cmです。台石の長さは、横30cm・縦30cm・高さ34cmとなっています。

(文字) かなり擦りへって、文字は読みにくくなっています。光背の右側に「八十三体」 「他力願主放牛」、左側に「享保十五庚戊年十二月」と彫られています。

(備考) 昭和61年4月3日に発見されました。つい最近のことと思いますので、未発見の放牛石仏を私も一つは発見したいもので゜す。平成13年9月22日に訪問し、近くの道路や建物を目印として覚えました。ほとんどの石仏が二度目の訪問になりますが、よく観察しないと二度目でも道に迷うことがあります。