放牛石仏・第87体

(場所) 熊本市川尻町の大渡(おおわたり)にあります。住所は川尻6丁目になります。加勢川のしんまち橋の際に地蔵堂があります。向かいには丙樂寺があり、となりには美容院があります。9体の地蔵が並んでいますが、上段の中央の地蔵です。

          

 

(石仏) 阿弥陀如来の座像になっていて、両手で阿弥陀印を結んでいます。この石仏は、享保16年(1731)に建立されたものです。お堂の中にはたくさんの石仏があり、8体ほど並んでいます。上段の中央が、放牛石仏になります。

(測定) 全体の高さは67cmですが、光背の上部が欠損していますので、最初は80cmくらいはあったと思われます。仏像の高さ43cm、蓮華座の高さ12cmとなっています。光背の幅は41cmあります。

(文字) 正面右に「享保十六年」、正面左に「他力八十七体」、さらに右横に「願主放牛」と刻まれています。台石はありませんでした。

(備考) もとは薩摩街道筋にあったものが、ここに移転されています。ここは熊本市立城南中学校の校区です。以前9年間勤務していましたが、その当時は放牛石仏に興味がなく、気づきませんでした。ここを訪問したのは、平成13年9月8日です。