放牛石仏・第99体

(場所) 熊本市池上町谷尾崎の山中です。平成13年9月16日に訪れました。金峰山少年自然の家の大きな看板の横に一本の道があります。進入禁止の標識になっていますが、簡易舗装がしてあります。Uターンできませんので、バイクか徒歩がいいでしょう。少年自然の家を右手に見て、徒歩で15分間坂道を下ります。そこでY字形の分かれ道に到着したら、右へ150mくらい下ります。石仏の会が立てた小さな看板がありますので、わかると思います。右手の高台2mに安置されています。途中左側に小さな地蔵がありますが、それは別のものです。

         

 

(石仏) 定印の阿弥陀如来の座像です。享保16年(1731)11月の製作です。享保16年に建立した石仏の、最後のものです。

(測定) 全体の高さは100cmもあります。仏像の高さは65cm、底から蓮華座は13cmでした。両ひざの幅は50cm、光背の幅も50cmあります。大きな座像で、どっしりした感じです。台石はありません。

(文字) 光背上部に「十丈金」「色像六万五」「千体十」「度造供」「養不如阿」「弥陀」。右に「享保十六亥十一月」、左に「他力 九十九体」、「願主 放牛」と刻まれています。

(備考) 少年自然の家近くに駐車して行けばいいでしょう。撮影のとき、蚊が多くて困りました。夏は虫除けスプレーが必要です。帰りには、第17体も見学できますし、峠の茶屋付近には第41体もあります。私のような素人にもはっきり読める大きな文字でした。これで番号がついている放牛石仏はすべて訪問したことになります。
いよいよ放牛は熊本へ帰り、念願の「第100体」にとりかかります。