放牛石仏・無番号第4体

(場所) 住所は、熊本市春日3丁目3です。北岡神社の裏手から陸橋を渡り、田崎に向けて左折します。そこから500mほど行きますと、セブンイレブンがあるY字形の交叉点に出ます。その交叉点手前5mほどのところに、左へ進入できる一本の細い路地があります。路地に入って10mの所に、この地蔵堂があります。ここは放牛石仏が6体もあり、観察するときは注意が必要です。

          

 

(石仏) 無番号第4体は、地蔵堂の外の右側の石仏です。光背はかなり傷んでいて、でこぼこになっています。像は十一面観音菩薩の立像です。左手に水瓶を持っています。右手は欠けていて、何を持っていたのか分かりません。宝珠を持つときは左手か両手ですから、宝珠ではありません。似たような石仏では、第89体のように未敷蓮華だったりします。台石はありません。

(測定) 蓮華座の底から測定した全体の大きさは、67cmです。蓮華座の高さは、14cmです。その上に、高さ36cmの仏像があります。光背の幅は32cmあり、蓮華座底辺の幅は30cmです。それほど大きな石仏ではありません。

(文字) 光背の右側に「他力 放牛」とだけ彫られています。

(備考) 堂の中に4体、堂の外に2体あります。堂の中の一番左が無番号第3体、左から二番目が無番号第2体、中央の一番高くて台石に乗っているのが第79体です。その右に4体ほどいろんな地蔵がありますが、右側に並んだ地蔵では一番大きなものが第13体となります。堂の外に2体ありますが、右側の十一観音像が無番号第4体、左側の阿弥陀が第9体となります。平成13年12月30日に訪問しました。二度目になりますが、近くの方の許可も取り、安心して撮影できました。