浄専寺の水盤

 (場所) 住所は、熊本市近見6丁目11になります。ここに浄専寺がありますが、その境内にあります。長六橋から南下して、近見町に入ります。東バイパスと国道3号線が交わる大きな交差点があります。その100mほど手前に左側に入る細い路地があります。ここから左折して50mのところに、保育園があります。この保育園の先から左折すれば、浄専寺の山門前に出ます。本堂入口の右手に、この水盤は置かれています。

 

          

 

(作品) これだけ大きな水盤を、何に使ったのでしょうか。この水盤は、放牛石仏第1体の三ヶ月に作られています。何かのお礼として、この水盤はお寺に寄進されています。享保七年(1722)の製作です。

(測定) 水盤の外側の測定としては、横107cm・縦54cm・高さ50cmになっています。縦は上部54cmであり、底辺は50cmと下になるほど細く造られています。くり抜いてある部分は、横77cm・縦35cm・深さ16cmです。縦35cmも下になるほど狭く、26cmとなっています。さて水盤には、「享保七壬寅天二月」と「熊本願主 放牛」も彫られています。

(文字) 正面の中央に「志」、その下に近隣の村の名前が彫られています。「近見村」 「平田村」 「十善寺村」 「高江村」 「刈草村」 「正保村」 「島村」。この中で平田村と正保村の場所を知りません。

(備考) 平成13年9月24日に訪問しました。山門の扉をあけて中に入りましたが、許可を取って撮影しました。お寺とはいえ、勝手なことをすれば不審者になってしまいます。