花と笑顔● 生徒会の施設訪問 花と笑顔

積極的に活動している本校の生徒会が、平成15年9月27日(土)に校区の施設を訪問しました。生徒会執行部と合唱部、そして先生方も含めて、総勢40人の訪問団となりました。訪問先は、花園7丁目の老人ホーム、「明生園」です。入所者104名のホームですが、約50人の方が談話室に集合して私たちを迎えてくれました。

生徒会長から事前に依頼があり、私も何かしてほしいということでした。約束したのは、こま回しの実演です。開会の挨拶の後、最初の出番は私のこま回しです。井芹中に来て、子どもの前で初めて回します。肥後こま、そして中国のこま、次にちょんかけごまをしました。このとき、一人のお爺さんが前にきて、ちょんかけごまをさせてほしいと言います。うまくいきませんでしたが、小学校4年のときは、こま回しの選手だったということです。最後に綱渡りごまをしました。温かい拍手をいただきました。

続いてギターの演奏に加え、生徒会執行部の合唱です。なかなか器用な生徒が、本校にもたくさんいます。ただし、新しい流行の歌は、平均年齢81才の皆様にはなじみがないようです。

最後の出演は、合唱部です。美しい声で、練習を重ねた曲をいくつも歌います。15曲ほどあったかと思いますが、大半は昔なつかしい文部省唱歌です。生徒たちも話していたように、現在の生徒たちは習っていません。音楽の教科書から、すでに姿を消したものばかりです。しかし、お年寄りの方の反応が次第に変化しました。
最初は生徒たちと一緒に口ずさんだり歌ったりしていた方も、次第に人数が増え、やがて涙ぐむ人も出てきました。昔の青春時代や幼い頃を思い出し、感動なさったのでしょう。生徒たちも最初は驚いたかと思いますが、自分たちの歌が多くの人に感動を与えたことに満足したことと思います。

雰囲気も和やかになり、生徒会長のYくんがお手玉を飛び入りで始めました。お手玉の三個や四個を見事にあやつり、拍手喝采です。10時から11時までの訪問でしたが、園から帰るとき、何人かの方が玄関に見送りにきました。孫か曾孫のような子どもたちとの交流で、明生園の方々にも楽しんでもらえたようです。今後もこの訪問は継続するでしょうから、わたしもこまの練習をしなければなりません。