板に色を塗る 〜 21×30cmのサイズ。

まずベージュでうさぎの身体を塗りました。図案の線が外側にありますので、トレースした黒い線を隠すようにぬらなければなりません。どこから塗り始めるかということですが、一つは絵の下になる部分から塗る方法が一般的です。この方法は線からはみ出ても、次に塗る絵の具で修正できる長所があります。しかし絵の重なり具合は複雑です。こだわる必要もありません。あるいは薄い色から濃い色に塗っていく方法もあります。
次は服とリボンをを塗りました。色は水色に決めました。カントリー風の色がいいのでしょうが、どちらかといえば原色が好きです。筆は先ほどの物と同じです。絵の具を出し過ぎるため、また余ってしまいました。少しずつ出せばいいのですがぜいたくなことをします。
今度はうさちゃんの足の裏です。色はピンクです。この色もなぜか好きです。二個所ですから、すぐに終わりました。今度の筆も同じ物です。たった一本で塗ってしまうこともときどきあります。ところで、私の足の裏は、キムタクの足の裏に似ていると言われたことがあります。? 失礼しました。
うさちゃんの足元に、焼き立てのパンがあります。これを茶色で塗りました。これで四つの色を使ったことになります。図案が大きく、しかも小さな部分の絵がありませんので、早いペースで完成できます。いかに楽をするかがテーマです。ところで、ここまで使った筆は一本です。いかに筆を大切にしているか分かっていただけますか。
全体の色は終わりましたので、目を塗りました。ここでの筆は細かい物にしました。筆にはL−2とR−1と書いてあります。なんとなく絵の雰囲気はわかりますが、この状態では単なる塗り絵になっています。しかも絵の具のために、となりあう下絵の線も消えています。このあとは、ハイライトとシャドーをつければ完成です。
作品の左にあるのは、転写したときの図案です。ここで線がいくつか消えてしまいましたので、元の線を描くことにします。私の方法は、トレーシングペンシルで書き込むというものです。鉛筆のようにみえるのが、トレーシングペンシルです。色は白です。図を見ながら描きますが、失敗したときや作品完成後は、綿棒に水をつけて拭き取ります。水性ですから、消えます。なかなか便利なペンシルです。もしなければ、鉛筆でもいいと思います。
ハイライトとシャドーをつけました。水色には紺色で、ベージュにはこげ茶色でシャドーをつけます。これでずいぶんよくなりました。実際には、このあとうさぎの毛を表現するのにステンシルブラシでスティップルするようになっています。

最初にトールペイントを作ったとき、「なるほど、納得」と感動しました。そして、だんだんと泥沼に入り込んでいった私なのです。

絵は、日本ヴオーグ社「トールペインティング リフォームと簡単木工」の栗山貴子さんのデザインです。図書の内容は、キッチンペーパーホルダーのためのデザインです。

作品を仕上げる