全国のこまを紹介・1

肥後ごま

地面にたたきつけるようにして回すこまです。ひもがなかなか手に入りません。どちらが長時間回るか競争したり、相手のこまにぶつけて倒したりして遊びます。私が子どものころは学校で遊んでいましたが、けがをする子も多く、やがて「肥後の守」(小刀)と同じく禁止になりました。

つなわたりごま

このこまを知ったのは「伝承おもちゃをつくる」大月書店の図書を購入したためです。詳しい作り方と遊び方が載っています。曲芸ごまですが、買えば何万円もします。博多ごまに似ていますが、芯棒にV字型のみぞを水平にいれます。このみぞにテグスを一回巻いてこまを乗せることになります。いつか、こまの作り方のページを掲載します。

さいころごま

数学の確率の実験でもできそうなこまです。数字はサイコロと同じで1から6まで記してあります。回し方は、ひも引きこまになります。木製で、掌サイズに作られています。横に倒れて、一つの面が上になります。

投げごま

少し大きめのひもを使って回します。投げ方は肥後ごまと似ていますが、ひもの端は輪を作り、最初にこまの上にかけなければなりません。鉄胴ごまと同じ回し方になります。

手回しこま

こまの上端に長い棒がついています。指で回すタイプではなく、両手のてのひらではさみ、回転させることになります。これも木製です。円形のこまのほとんどは、ろくろを使って作ります。日本では豊富な木材があったので、歴史も古いのでしょう。絵付けもろくろで回転させた状態で行います。

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