算数的活動

  算数科目標
    数量、図形についての算数的活動を通して、基礎的な知識と技能を身に付け、日常の事象について見通しをもち筋道を立てて考える能力を育てるとともに、活動の楽しさや数理的な処理のよさに気づき、進んで生活に生かそうとする態度を育てる。
  目標の分析
    算数的活動を通して → 基礎的な知識と技能を身に付け
算数的活動を通して → 見通しをもち筋道をたてて考える能力を育てる
算数的活動を通して → 活動の楽しさや数理的な処理のよさに気付き
算数的活動を通して → 進んで生活に生かそうとする態度を育てる
  算数的活動の説明
    「算数的活動」というのは、今回の改訂において新たに用いられるようになった言葉である。それは、児童が目的意識をもって取り組む算数にかかわりのあるさまざまな活動を意味しており、作業的・体験的な活動など手や身体を使った外的な活動を主とするものがある。
また、活動の意味を広くとらえれば、思考活動などの内的な活動を主とするものも含まれる。
  算数的活動の具体例
    (1) 作業的な算数的活動・・・・・・・・手や身体などを使って、ものを作るなどの活動
(2) 体験的な算数的活動・・・・・・・・教室の内外において、各自が実際に行ったり確かめたりする活動
(3) 具対物を用いた算数的活動・・身の回りにある具対物を用いた活動
(4) 調査的な算数的活動・・・・・・・・実態や数量などを調査する活動
(5) 探究的な算数的活動・・・・・・・・概念、性質や解決方法などを見つけたり、つくり出したりする活動
(6) 発展的な算数的活動・・・・・・・・学習したことを発展的に考える活動
(7) 応用的な算数的活動・・・・・・・・学習したことを様々な場面に応用する活動
(8) 総合的な算数的活動・・・・・・・・算数のいろいろな知識、あるいは算数や様々な学習で得た知識などを総合的に用いる活動
  算数的活動の意義
    (1) 算数の授業を児童の活動を中心とした主体的なものとする。
(2) 算数の授業を児童にとって楽しいものとする。
(3) 算数の授業を児童にとって分かりやすいものとする。
(4) 算数の授業を児童にとって感動のあるものとする。
(5) 算数を日常生活や自然現象と結び付いたものとする。
(6) 算数の授業を創造的、発展的なものとする。
(7) 算数と他教科等を関連させる活動を構想しやすいものとする。

○ この文章は「小学校学習指導要領解説 算数編 文部省」 から抜粋しました。