★★ 教科指導と学級経営 ★★ 

昔の話です。こんなことを実践していた時期もありました。城南中学校に勤務していたときです。参考にしてください。

1 自学自習ノート

@ 毎日見開きの2ページの計算練習を、ノートを利用して自宅でさせていました。生活ノートのようなものです。朝の会で列ごとに学習したページを開いたまま集めました。

A 帰りの会を始めるとき、生徒に返却しました。帰りの会での連絡事項を、生徒はノートに書きました。家庭への連絡文書はこのノートにはさむように指示しました。

B 毎日提出したノートを点検しましたが、検印だけでは長続きしません。必ずコメントを赤ペンで書くようにしました。生徒たちはやがて家庭内のこと、家族のことや友人のことも書いてくれました。信頼関係を築く方法の一つです。記入したことについて、生徒指導的なことばかり書くと生徒の気持ちが離れます。

C ノートの大半は、計算練習をしています。しかし、何をしてよいのか分からない生徒もいましたので、いつもノートには計算問題を印刷した用紙を貼らせていました。解答も与えました。

D 家庭学習の原則は、いつもの場所で・いつもの時間に・いつもの教科から、と考えています。計算練習を20分ほどさせて、あとは自分で別の教科学習をしたと思います。部活動の生徒や学習塾、お稽古ごとと忙しい生徒もいますが、習慣になれば幸いです。

ノートの左ページ・上段
(6行ほど帰りの会で記入)

明日の予定と連絡など。
宿題や提出物

 

ここに計算練習をします。

漢字の練習も認めます。

英単語の練習も認めます。

 

左ページの続きになります。

ここに計算練習をします。

漢字の練習も認めます。

英単語の練習も認めます。

 

ノートの右ページ・下段
(6行ほど自宅で記入)

一日の反省や出来事
楽しい話題を提供

2 身長測定

@ 数学の授業中に、生徒全員の身長を測定しました。保健室から身長計を持ち込み、一人一人測定しました。中学生は身長が伸びる時期なので、生徒も楽しみにしていました。

A 測定する日は、毎月10日ころにしていました。個人の記録は本人だけに知らせ、全体には公表しません。身長を気にする生徒もいますから、配慮は必要です。

A この時期は、生徒は背が伸びたらいいなと考えています。いつのまにか、生徒は給食を残さなくなり、しかも牛乳をよく飲むようになりました。

3 学級通信

@ 若いころから学級通信を発行しました。毎日発行することもありました。昭和40年〜50年代は、まだまだ印刷技術は進歩していません。鉄筆原紙にガリ版刷りの時代です。昭和50年代になり、やっとファックス原紙の輪転機になりました。苦労はしましたが、手書きの良さがあります。

A 内容としては、授業の様子・学年学校の行事・計算大会の問題と結果・数学的なパズル・身長の増減・自習ノートの反省文・・・と様々でした。できるだけ楽しい話題を取り上げ、生徒指導の話は掲載しませんでした。

入力しながら、昔を懐かしく感じています。歳をとった証拠ですね。67になりました。平成27年6月入力。