Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2000 Vol-9
Vol−9ではジャパン・オープンを含むアジアツアーとマスターズ
シリーズ・シュツットガルト等の様子をアップしています。
(シドニーオリンピックの模様は
Vol-8へ!)
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グランプリ・ド・テニス(リヨン) Nov6〜Nov12
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珍しく(?)こぼれ話もないままリヨン入り。いきなりの登場となる初戦の相手はアンドレイ・パベル
(ルーマニア)。チャレンジャーを含む対戦成績は4勝0敗だが、舞台は全てクレーコート。
そのパベルに関しては...
「確かにまだ負けたことはないけれど、全て接戦だったし、僕の出来も良かった。先週はアガシに
勝っているし、危険な相手だよ。」
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パベル戦は7−6(7-5)・6−4で無事突破。スコア上は僅差だが、サービスゲームがかなり安定
しており、苦戦という感じではなかったそうだ。次戦の相手は、ワイルドカード出場ながら1回戦で
アルベルト・コスタ破ったマイケル・ロードラ(フランス)。
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セドリック・ピオリーン(フランス)との初ペアに興味津々だったダブルスだが、第1シードの
ポール・ハーヒュース(オランダ)/サンドン・ストーレ(オーストラリア)組と当たってしまい、
5−7・4−6で敗退。しかし、結構競ったんだな。
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イタリアカルチョ観戦の旅のため2週間ほどお休みしてしまいましたが、テニスの試合もTVでは
チェックすることができたので、まとめてアップ...。私が飛行機で移動中に行われた2回戦の
ロードラ戦は7−5・7−6(7-4)で競り勝ち準々決勝へ。次の相手は今季2連敗中のパトリック・
ラフター(オーストラリア)。
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ラフター戦は6−3・6−4で破れて今回も準々決勝止まり。本来は自分の武器であるはずの
ドロップショットを何度も決められ、最後は本人も”も〜っ!”という感じだったが、決められる自分が
悪いんだからね。これでラフター戦は3連敗、しかも1セットもとれない状態だが、グラス、ハード、
インドアでの結果だけにやむなしか。次は取るべし。
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グガの髪型は相変わらずのお団子ヘアー。一方のラフターもお馴染みの素浪人ヘアー。
お団子と素浪人でアップするポイントに若干の差はあるものの、ほぼ似たようなヘアースタイルで
ある。そうなるとねえ...同じ土俵で勝負すると苦しいものがあるが。
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決勝戦はラフター対アルノー・クレモン(フランス)。第1セットをクレモンが取った後も、
最後はラフターだなとフルセットを予想して時差ボケによるうたた寝に入ってしまったところ、
目覚めた時にはWTAのヒンギス対ダベンポートの中継に。クレモンの地元フランスでの優勝という
貴重な場面を見逃してしまったなあ。残念!
マスターズシリーズ・シュツットガルト Oct30〜Nov5
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先々週の対抗戦の後は、対抗戦の祝勝会、新スポンサー・MotorolaのCM撮影、インドアシーズンを
前にした記者会見、そしてドイツへの移動...と、お休み中とはいえないスケジュール。それでも、
「アルゼンチンとの対抗戦は、いつものツアーほどのプレッシャーはないし、時差もないし、食べ慣れた
ものを食べられるし、家族も一緒だったから。」大丈夫らしい。
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サンプラスがマスターズシリーズのシュツットガルトとパリ両大会への欠場を表明。マスターズカップ
には出場するらしいが、これでまた年末ランキング1位の座が混迷してきたな。今季は誰がNo1に
なってもおかしくないが、また、誰がなってもおかしいともいえる。
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この項のはじめに”時差がないから”発言をさらりととりあげてしまったのだが、よくよく考えると
シドニーから東京までずっとオセアニア・アジア地区を回っていたのだから、ブラジルに帰れば
極端な時差があるはず。しかし「ATP Tour Show」の香港編では”夜中に練習したくなる”
なんて語っていたし、この人の体内時計は万年ブラジル時間なのかも。
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「ATP Tour Show」の東京編では”本格的日本食に挑戦!”していたけれど、なんとなく、見なれぬ
食べものに戸惑うお○るのようであった。食はすすんだかな?
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シュツットガルトは第2シードがつき、1回戦は不戦勝。2回戦の相手はニコラス・エスクーデ
(フランス)と予選通過者のビョルン・プァウ(ドイツ)の勝者となるが、予選あがり選手との
1回戦はいつも苦戦するし、エスクーデには3連敗中だし、どちらが来ても難敵だ。
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2回戦の相手となるエスクーデには、'97パリ(Super9)、'98全豪、2000デ杯、と大きな大会で
ことごとく行く手を阻まれているが、今季は同じくビッグイベントで3連敗中だったサフィンに
4度目の正直を果たしたことだし(ついでに5度目ももらった)、そろそろいけるか?!
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日本時間の深夜に始まったエスクーデ戦は、7−6(10-8)・7−6(7-1)の嬉しいスコアで
初勝利!寝る前にちょっとライブスコアを開いてみたばかりに、シーソー状態のスコアを
最後まで見守ることになってしまった。疲れた〜けど良かった。
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負けたり勝ったり負けたり勝ったりしているセバスチャン・グロージャン(フランス)との3回戦は、
順番通りに負けてしまいました。スコアは6−7(9-11)・3−6。今回はエスクーデ相手に初勝利を
挙げたものの、どうもフランス勢には分が悪いんだな。仲はいいんだけど。
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「ATP Tour Show」で同僚のアンドレ・サが、「彼(クエルテン)が'97Roland Garrosで優勝した
ことで、彼にできるのなら僕にもできると励みになった。」と語っていたが、同じ事を思ったのが
今回当たったエスクーデとグロージャン。特にジュニア時代はグガをカモにしていたらしいエスクーデ
は、プロ転向後鳴かず飛ばずの成績に諦めかけていたそうだが、そんな時にカモがグランドスラムで優勝。
それなら俺も!と”精神的な転機となった”そうだ。いろんな人に希望を与えているなんて良いコ
だね〜とも思うが、ライバルに希望を与えすぎるのも考えものだ。(しかし、どうして誰ひとりとして
”ヤツは違う!”と言ってくれないんだろ?)
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昨年と同じく3回戦敗退でエントリーシステム上のポイントには影響なし。接戦が続くチャンピオンズ
レースポイントもサフィンとノーマンが破れたことで今回は影響なし。”サフィンを破ったルゼドス
キーに感謝するかい?”と訊かれた際には「他の選手が勝ったり負けたりしたことで、喜んだり
怒ったりなんてしないよ。考えるのは自分の試合だけ。」と語っていたが、ホントに他選手については
あれこれ言わない人である。これはポリシーというよりは、おばあちゃんあたりの躾かな?
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結局、フェレイラとヒューイットが対戦することになった決勝は、約4時間を要したフルセットの
熱戦の末、29歳のフェレイラが優勝。実に4年ぶりの優勝がビッグタイトルとなった。おめでとう!
ブラジル・アルゼンチン対抗戦 Oct19〜Oct21
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初めての日本から母国ブラジルへ長〜い旅。15日(日)午後にはフロリアノポリスの自宅へ
たどり着いたというから、かなり慌しく旅立ったんだな。自宅で過ごすことができるのはたったの
2日間。その後、対抗戦の舞台となるサンパウロへ移動する予定。
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ホントに2日間のお休みだけでサンパウロに到着。僚友のメリジェニ、オーシンスとともに記者
会見し、今回の対抗戦への意気込みをアピールした。「デ杯で運良くホームになるか海外まで
出かける以外にブラジルの人々が僕らの試合を観戦できる機会はないからね。これは観客と
選手双方にとって凄く良い機会だよ。」「僕自身にとっても、これから始まるインドアトーナメントに
良いリズムで臨むための大事な試合になる。」「いろんな夢があるよ。グランドスラムタイトル、
デ杯、世界No1...。だけど、プロツアーの一員としてプレーできていることだけでも
十分に夢がかなっているといえるね。」
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フレンドリーマッチまたはエキシビションに位置付けされる大会ながら、隣国決戦だけにブラジル
国内ではかなり注目を集めているらしい。約22,000席といわれるチケットも完売間近だし、ケーブルの
放映権を持つディレクTVはマルチチャンネル構成で放送する予定。日本でも見られたらなあ。
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ブラジル(特にサンパウロ)のテニス関係者にとっても、来年2月に新たに追加される
ATPトーナメント(インターナショナルシリーズ)の開催権を、最後の最後にブエノスアイレスに
かっさらわれただけに力も入る。「常識で考えても”世界No1”を擁するブラジルで開催されるのが
ふさわしかったといえるだろう?」とある関係者は訴えるが、このところのアルゼンチン勢の
進出は目をみはるものがあるからねえ...。
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”世界No1”に関するグガのコメント−−−「チャンピオンズレースはシーズンの初めは
”偽もの”のランキングだったけれど、年末に近づくにつれ現実を反映したものになって
きている。僕にもNo1で締めくくるチャンスはあるけれど、これからのインドアシーズンは
得意とはいえないし、逆にインドアを大得意にしている選手は多い。サンプラスとかね。
彼はNo1の経験も豊富だし、”本命”なんじゃないかな。」
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第1日目。メリジェニがフランコ・スクーラリーを、クエルテンがガストン・ガウディオをともに
ストレートで下し、ブラジルの2−0。エキジビションマッチとはいえ、
アルゼンチン勢が意地(または意地悪)をみせるかと思っていたが、わりにあっさりと”役割”を
果たしたようだ。グガ自身も、フレンドリーマッチらしく終始リラックス
した様子でプレーしていたらしい。
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選定が混迷していたブラジルサッカー代表監督にエメルソン・レオン氏が就任。(私はこの人の
眼がどうも怖い。)サッカー好きで知られるグガだけに記者会見でも意見を求められたが、「えっ、
ライオン(”レオン”はライオンの意)がコーチするの?!」とすっとぼけた後、「サッカーに
関しては楽しんで応援する側だから、誰が適任かだなんてわからないよ。それに、僕にとっては
Avaiが世界一のチームだし。昨日は負けちゃったけどさ。」−−−なんだか話題に挙がるたびに
負けてないか、このチーム?!
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そのAvaiのサポーターが”おらが街のテニススター”を応援するために、サンパウロまで
遠征。チームのシンボルである(これも)”レオン”にひっかけて、”グガはライオン〜”という
感じで賑やかに歌って応援していたらしいが、ライオンっぽいのは髪型くらいだと...
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髪型といえば、”スモウ・ファイターになりたくて”と日本で語っていたお団子ヘアーは
継続中。ブラジルで流行らせるつもりかね??
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第2日目はダブルス。ジャイメ・オーシンスとペアを組んだクエルテンだが、第2セットはとった
ものの、第1、第3セットをともにタイブレークで落とし、これでブラジルの2−1。まあ、
最終日に興味を持たせるためといえないこともないか。
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”グガマニア”と呼ばれるクエルテン・ファンだが、ブラジル人気のスポーツであるサッカーや
バレーのサポーターと比べると、女性と子供の比率が高いのが特徴らしい。他にスーパースター級の
テニス選手が登場したら、それがテニスという競技ゆえなのか、ご本人のパーソナリティによるものなのか
わかるけどね。
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第3日目。1日目のリバースで、メリジェニがガウディオを、クエルテンが
スクーラリーを破り、ブラジルの4−1で対抗戦は無事終了。めでたし、めでたし。
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第2試合目のクエルテン・スクーラリー戦のラストポイントは、ふたりとも上半身裸でプレーした
そうな。きっかけをつくったのはトリプルマッチポイントを握られたスクーラリーで、いきなりの
ストリップで観衆を沸かせた後、脱いだシャツを観客席に投げ入れ大喝采。大歓声をひとりじめに
させておくわけにはいかないグガも負けじと脱いで、こちらも観客席にプレゼント。「最近は
鍛えているからね。この筋肉をみせたかったんだ。」とのたまったのは、胸板の薄いほう。
有明の週末...
ジャパン・オープン(東京) Oct9〜Oct15
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初来日!7日(土)から早速有明コロシアムで練習を開始したらしいが、東京の出来事をブラジルの
ニュースで読むという情報の”逆輸入”はもどかしい...。練習風景をみた!という方はご一報
下さ〜い。
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当然の第1シードがつき、1回戦は不戦勝。2回戦の相手はニコラス・マスー(チリ)と日本の
岩淵選手の勝者。シングルスより先に登場予定のダブルス(パートナーはジャイメ・オーシンス)は、
ビンセント・スペーデア(USA)/小野田倫久(日本)組との対戦だ。
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まずダブルスで初戦突破(スコアは6−4・6−2)。シングルスの相手はマスーに決定。なかなか
曲者相手の初戦ということで注意が必要だが、ダブルスを先にスタートできたのは良かったかな。
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シングルス3回戦の相手はパワフルなアンドレア・ガウデンツィ(イタリア)、そしてこちらも
勝ち進んでほしいダブルスの相手は、ウェイン・ブラック/ケビン・ウリェット(ジンバブエ)。
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ガウデンツィ戦は編集入りながら久々の地上波放送。前日は”リズムを掴んだ”はずなのに、ぶつ
ぶつ文句を言いながらの悶々とした展開。結果は3−6・6−3・6−4の逆転勝ちだが、第2、
第3セットともにツーブレークを活かせなかったのはまずいでしょ。ちゃんと修正してね。次の
準々決勝の相手は、ドミニク・ハーバティ(スロバキア)。いうまでもなく強敵だ。
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噂の(?)おだんごヘアーを確認。割烹着でも着せたら似合いそうだ。一方、はっぴを着せたら
似合いそうなパソスさんの姿はTVでは確認できず、残念。ハレル・レビィー君はチラチラ
映っていたけれど。
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このトーナメントが”終わったら”、ディズニーランドに行きたいのだそう。
土日は混むからね。週末はしっかりと仕事して、週明けに行くこと!
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急遽センターコートに移されたダブルスは3−6・3−6で敗退。残念。
セーラム・オープン(香港) Oct 2〜Oct 8
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シドニーから移動して早速練習開始。練習メイトは今回ペアを組むジャイメ・オーシンス、年初に
ペアを組んでいたアントニオ・プリエト、そして夏にペアを組んだハレル・レヴィー。「この会場
にはエキシビションで来たことがあるし、すごく暖かいし、シドニーと時差もほとんど
ないし、運営も良くオーガナイズされているし...。」と、今のところご機嫌の様子。
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第1シードがついたシングルスの初戦は予選通過選手と。これは”嬉しくない”らしいが仕方ある
まい。オーシンスと組むダブルスは、いきなり強敵・ハーバティ(スロバキア)/プリノジル
(ドイツ)組との対戦だ。
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フロリアノポリスの自宅が泥棒の被害にあったらしい。家族の身には何事もなかったようで、
それだけは幸いだが、気が滅入っちゃうだろうなあ。(家屋の損害も含めると40,000USドル相当
の被害らしく、これは”泥棒”というより”強盗”に近い。)
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ダブルスの方は、6−7,6−3,3−6のフルセットで敗退。シドニーオリンピックの初戦は
”金メダルペア”と当たってしまったし、今回も相手は第1シード。次のジャパン・オープンでは
もっとドローに恵まれるといいけど。
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サーキシアン戦は6−2,7−5で勝ちベスト8へ。そして準々決勝の相手は
パトリック・ラフター(オーストラリア)...というイイところで、(F1)日本GP観戦の
ため出かけます。その後の結果は週明けにまとめますが、そのころは来日しているはず!
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準々決勝のラフター戦は6−7(4-7),4−6で負けてしまったが、。プレーの質に
関しては満足している様子。「ふたりとも凄くいいプレーをしたし、ハイレベルの戦いだった。
観客にとっても見応えのある試合だったんじゃないかな。僕自身もいい気分でプレーできたよ。」
しかし、お互いにブレークなしだった第1セットをタイブレークで落とし、同じくサービスキープが
続いた第2セットの第9ゲームで自らのサービスを落とし、結局その試合も落とすというのは、
相変わらず続くハードコートの負けパターンである。まだまだ課題は残るが、課題があるのは
良いことだ。
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