Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2001 Vol-8
Vol−8は、初の屋外ハードコート・マスターズタイトルを獲得した シンシナティと話題満載だったインディアナポリス!
ホームに戻る Vol-7 「なまRoland Garros 2001」
RCAチャンピオンシップス (インディアナポリス) Aug 13 〜 Aug 19
パソスさんにとっても、面倒をみている選手が相手の試合とあって、気持ちもちょっと複雑で、 コートに出るのが遅れてしまったそうだ。「オクンには期待しているんだよ。昨年、膝を負傷して しまったのが残念だったが。」
以前から、”荷物が少ないからビックリされる”と語っていたし、”ラケットは3本しか持って ない”とも語っていたが、ホントのホントだったのね。試合用にコートに持ちこむバッグも、 他の選手に比べるといかにも軽そうなのだが、ラケットが3本だけなら納得だ。試合中は着替えない からウェアーもいらないし、予備のシューズも入ってないし、ハサミも借りれば いいし...。
1〜2ポイントが勝利を決める典型であるタイブレークも10連勝。これで今季のタイブレークは 15−15のタイで、ようやく借金生活から脱却だ。
なにしろ、第3セットがいきなり0−3。そこからブレークバックして窮地は脱したが、今度は 4−5から相手に4回ものマッチポイントを握られるという大ピンチ。ここから切り抜けられたのは、 「ただただラッキーだった。」と語るが、4つ目のマッチポイントをセーブしたバックハンドの ダウン・ザ・ラインには、対戦相手のヘンマンも脱帽だったそうだ。
なんだか子供のようなハナシだが、これに引っかけて、「まさに血と汗の歓喜の勝利だったね。」 と総括するパソスさんであった。
棄権の原因となった右胸部痛は、準決勝前のウォームアップ時から感じていたようだが、準決勝が 進むうちに痛みも少し和らいで、試合終了直後は次の決勝もプレーできると思ったらしい。「だけど、 身体が冷えてきたら強烈に痛くなった。控え室で手当てを受けたけれど、どうにもならなかった。」 しかし、プレーを続けて身体が暖まってくるうちに痛みが和らいだ準決勝と同じように、「どうにか 上手くプレーできるかもしれないと思ってコートに出ていったけれど、ダメだったね。」
”チャンピョンはチョコレートミルクで燃料補給” Aug 12
日曜への順延が決定したのが0時過ぎ、軽い食事をとって眠りについたのが深夜2時半。しかし、 翌日のゲームが頭から離れず落ち着かない一夜だった様子。いつもより2時間短い睡眠時間で起床 したのが8時半。そこから朝食なのだが、そのメニューは、パイナップル、メロン、バナナ、 クリームチーズとベーグル、シリアル、そしてチョコレートミルク。これで一気に血糖値を上げて、 いざ決戦の場へ! 結果は既報のとおり。
マスターズシリーズ・シンシナティ Aug 6 〜 Aug 12
戦前に語っていたように、先週の経験が違いを生んだようだが、モントリオールよりもスローだと いうサーフェスの違いも大きかったに違いない。ただし、どこがどう違うかと問われると、 説明するのが難しいそうだ。多分、一般人にはほとんどわからないような微妙なものなんだろうな。
”No1”に伴う犠牲についての質問もあったが、それについては、「何かを失ったり、好きなことを 諦めたりしたことはない。」とキッパリ。「僕のキャリアが上昇し始めた3〜4年前より、今の方が たくさんの事を楽しんでいると思う。」とも語るが、楽しむといっても、単におもしろいことや 楽なことだけを差しているわけではなく、チャレンジや尽力あってこその楽しみであるのは言うまでも ないだろう。
ある意味ではハース以上の強敵となりそうなのが、暑さ。火曜日にはニューヨークでも36℃超を 記録したというから、さらに内陸部のシンシナティではどこまで上がっただろうか。やはり熱波が 続いていた昨年は、2回戦で、脱水症状に陥ったところを恵みの雨に助けられたという一件が あっただけに、十分にスポーツドリンクを飲んで、新鮮なバナナもちゃんと食べて、しっかり備え なければね!
どういうこと?の実態は、”ここ数年で最悪のプレー”と自ら認めるイヴァニセビッチの出来による ものらしい。19時開始というゲームは、夕暮れ時から夜へかけての光の変化をまともに受けてしまう ため、ボールをしっかりと捉えることができなかったという。たくさんのお客さんに観てもらうために 組まれたナイトセッションが、ワンサイドゲームという皮肉な結果を生んでしまったわけだ。
”GUSTAVO KUERTEN helped HAREL LEVY celebrate his 23rd birthday Saturday night. Kuerten's coach Larri Passos even fired-up one of his famous barbecues for the occasion which was held at a friend's house.”
パソスさんが仕切るバーベキューパーティは、すでにツアー名物となっているのだろうか??
今回の勝負の分岐点となったのは、第3セット・第3ゲームでグガが3つのブレークポイントを 逃れたところだろうか。以前の対戦でも似たような場面があっただけに、カフェルニコフに してみれば、またも取り逃がしてしまった!という感じだろう。
前日とうって変わった好天のもと再開された試合は、ヘンマンが第2セットを6−1で取った後、 第3セットはワンブレークを挟んでタイブレークへ。昨年は(0−7)と一気に叩かれてしまった タイブレークだが、今年は(7−4)で決めて決勝進出!これでタイブレークは9連勝。それでも今年の タイブレーク成績は14−15でまだマイナスなのだから、凄い(?)もんだ。
昨年の準決戦では、スコアは競りながらも結局ヘンマンのサービスをブレークすることができなかった のだが、今回は早いタイミングのリターンで上手くプレッシャーをかけていた。特に、ちょっとサイド スピンを効かせたバックハンドの逆クロスは、リターンに限らずなかなか有効で、新たなバリエー ションになっていたように思う。
好きなところ−−−「キングス・アイランド・リゾートパーク(=遊園地)!ジェットコースターは 怖いからダメなんだけどね。ポップコーンや綿菓子を食べたり、売店で買い物をしたりするのは 楽しいよ。」
あまり好きじゃないこと−−−「ここの食べ物。」