Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2002 Vol-1
2002年のVol-1は、新年早々のエキシビション〜オーストラリアンオープン 〜故障・休養〜デ杯欠場決定...という波瀾万丈シリーズ?!
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デ杯欠場 Jan 28
これで、2/18のブエノスアイレスでの復帰を目指し治療を続けることになるが、検査を担当していた マルコス・コントレラ医師によると、痛みを完全に取り除くには手術を受けるしかないため、検査 直後から手術をすすめているが、グガ本人が乗り気ではないそうだ。そりゃ、手術は嫌だもんなぁ。 麻酔は怖いし、切られるのはゾッとするし、痛いのはまっぴらだし、ベットでじっとしているのは 退屈だし、何よりも長期の戦線離脱は不安だろうし...。そのあたりの心境を察してか、関係者 からは、手術を決心する前に他の選択枝を十分考慮してはどうか?というアドバイスがおくられて いるようだ。
故障と公式発表 Jan 17
故障への対策としては、今までどおりの理学療法とケアを続け、ひとまず手術は回避するそうだ。 2/8〜2/10に予定されるデ杯対チェコ戦への参加は、来週1週間の様子をみて決定するが、今のところ 復帰は2/18スタートのブエノスアイレスを目指すという。(同日、ブエノスアイレスの大会 ディレクターであるマーティン・ヤイテが出場予定選手を発表。グガの他にも、カニャス、モヤ、 ラペンティ、リオスらの豪華布陣。)
デ杯については、CBT(ブラジルテニス連盟)からも発表あり。憶測を呼んでいたキャプテン職は リカルド・アシオリー氏の続投で落ち着き、チームメンバーは1/30(水)に正式に発表するという。 これはクエルテンの故障の様子をみるためなのだが、会長のネスタス氏は「グガがいま一度 この国を救ってくれると期待しているよ。」なんてコメントを出している。またそんなプレッシャー をかけるようなことを〜
...というのが公式の発表。発表の内容自体は以前からわかっているものなのだろうが、グランド スラム〜デ杯という注目が集まる時期の故障騒ぎだったので、きちんと発表する必要があったのだろう。 故障のもともとの原因のひとつは、片手打ちバックハンドをクローズドスタンスで打ち、フォアハンド をオープンスタンスで打つことが多いプレースタイルで、これが身体の右側に特に負担をかけている と考えられている。(これに関しては本人もパソスさんも承知で、オフのトレーニングでは”再教育” が行われていた。)
故障と会見 Jan 14
故障の状態に関しては詳しい検査を要するというが、長い長い故障だけに検査は何度も受けて いるだろうし、出来る限りの理学療法も受けているのだろう。それでもなかなか好転せず、状態も はっきりしない故に、会見で突っ込まれるような精神状態になってしまうわけだ。”治癒度 65%”等というように、数値ではっきりとわかるものなら説明も楽なのだろうが。
プバルジア(股間節炎・恥骨炎などと訳される)は、サッカーやラグビーなどの激しい走力を 必要とするプロ競技では職業病といえるもので、多くの選手を悩ませているものだ。だまし だましの競技生活も可能なだけに、どうしても無理をしてしまう選手が多いが、それもそう長くは続か ないし、続けるべきではないと思う。
いわゆる専門家によると、手術する場合は、手術そのものは複雑なものではないが、復帰までに 4ヶ月は要するだろうといわれる。複雑ではなくても手術には危険が伴うので、完治の確率では 劣るものの、「理学療法+2〜3ヶ月の 安静」という方法をとることが多いようだが。
このまま故障を抱えながら続けていくのか、しばらく治療に専念するのか、思いきって手術を 受けるのか、どうするにしろ本人が決めるべきものだ。本意ではない選択にならないように、 出来る限り制約がない状態で決断できればいいなあと思う。
オーストラリアン・オープン Jan 14 〜 Jan 27
ほとんどの選手にとって今季3週目のトーナメントとなる大会に、今季初の公式戦として臨んだ わけだから、そのリスクも覚悟済みだとは思うが、今回は一試合一試合を突破するごとに良い調子に 乗れそうなドローだっただけに残念!
”いつも緊張する初戦”だが、一番の重点目標だけに一番緊張しそうなローランギャロスの初戦は 、'97年以来常に3セットのストレートで突破しているというのもおもしろい。これはその大会に 対する本物の自信と決意の表れかな?
子分が随行 Jan 6 〜 Jan 12
常に長旅となるオーストラリアへの移動だが、グガが気になるのは13時間の時差の方だという。 ”移動自体には 慣れてくるが、時差には慣れることができない”と語るが、それはその通り。乗り物酔いと 同じで、時差がへっちゃらな人は最初からへっちゃらだし、どんなに旅慣れた人でもダメな人は ずっとダメなままなのだ。彼の場合は明らかに後者だな。
しかし、どんなに頑固な体内時計でも1日1時間は自然に調整していくそうだから、2週目まで 生き残れば、あとはバッチリ!のはずよ。
男子予選の方には、マルコス・ダニエル、フランシスコ・コスタ、ダニエル・メロの3選手が挑戦 したが、初戦を突破したのはマルコス・ダニエルのみ。女子予選に出場したジョアンナ・コルテス (シドニーオリンピック代表)も1回戦で敗れている。(その後、マルコス・ダニエルも予選 敗退)
ブラジル・アルゼンチン対抗戦 Jan 3 〜 Jan 5
ここ数年のデ杯成績ではブラジルがリードしているものの、選手層や勢いという点では凌駕する アルゼンチンという構図があるだけに、両国選手の意識には興味があったのだが、依然として北米や ヨーロッパ中心のテニス世界では、同じフライトで移動する機会も多く、ライバルというよりも 仲間意識の方が強いらしい。
一昨年から、けた違いの契約金でNikeが攻勢をかけているという話があり、昨年末にも再び記事に なっていたが、「カネも出すが、口も出す」というイメージが強いスポンサーだけに、結果的にこの 契約が実現しなかったのは、個人的にはマルだったのだが...。
昨シーズンの最終戦・マスターズカップでDiadoraが新ウェアーを発表した時も、タイミング的に ??とは思ったものの、つくづく意外な展開である。このテの契約は、いろいろな事情が 絡み合っていて、なかなか外部からはわからないものだろうが、ちょっと舞台裏を 覗いてみたいものだ。
そのOlympikusウェアーの第1弾は、オレンジ色が基調となっており、「オランダ (サッカー)代表のウェアー、または、フルミネンセ(ブラジルの強豪クラブ)のサードユニの ようだ。」と表現する記事もあり。やっぱりサッカーの国だわ...。
そのダニエル・メロの試合前日のコメント−−−「この機会を最大限に利用して、たくさんの事を 学びたい。グスタボ・クエルテンと一緒にプレーするのも、これだけ大勢の観衆の前でプレーする のも初めてのことなんだ。TV生中継のことは考えないようにするよ。そうしないと、 もっと緊張しちゃうからね。」「このゲームの後に僕の人生がどう変わるかなんてわからない けれど、とても大切なゲームであることはよくわかっているよ。」−−−まぁ、なんて初々しい コメントなんでしょう!と思ったものの、彼ももう24歳になったらしい。それならもう少し図太く ならなきゃねぇ。渡るプロテニス世界は鬼がいっぱいなんだし。
この初ペアの勝利にブラジルチームもご満悦で、グガ自身も、「今回初めて一緒にプレーしたわけ だけど、僕達には才能があるし!サーブ、ボレー、それからコンビネーションを磨かなければならない けれどね。」と、ご機嫌の勢いもあるだろうが、今後への前向きなコメントを述べている。
キャプテンぶりといっても、舞台はエキシビションだけに、戦術関係というより、 リラックス役としての仕事が主だったのではなかろうか。メリジェニによると、「僕がゲームを落とす ごとに”そろそろ僕の出番かな?”ってうるさかった〜」らしいし。
”ぐがのみち2002”もスタート! Jan 1
いよいよ2002年シーズンのスタートです。毎シーズン、スロースターターのクエルテンですが、 今シーズンはエキシビションながら新年早々活動を開始し、グランドスラム第1弾・オーストラリアン オープン〜デ杯1回戦・対チェコ戦に臨みます。
当初イントラネットで細々と続けていた”ぐがのみち”も、細々という状態は変わりないものの インターネット上に公開してから、早いもので2年半近くが過ぎました。その間に、グガ本人は (山あり谷ありながら)グングン大きくなってくれて、直接的には何もしていないものの、 応援しているファンとして嬉しい限りです。
2002年シーズンは、過去のシーズンより更に厳しい戦いになると思いますが、挑戦の気概を忘れず 更に大きくなって欲しいものです。
この”ぐがのみち”も、引き続き細々と続けていくつもりですが、グガだけに挑戦を課すのではなく、 このページでも色々と新しいことにトライしていければと思っています。
それでは、2002年シーズンもよろしくお願いいたします!