Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2002 Vol-4
Vol-4は手術後3ヶ月で迎えたローランギャロス。結果的には4回戦止まりで 、3連覇はならなかったが、ベストを尽くす意義をみせてくれた。
”青いブラジル”前進・トレーニングも進行中 Jun 17〜Jun 23
後半戦は今年もシュツットガルトから Jun 10〜Jun 16
”ワールドカップ効果”といえば、ITFの新しいレギュレーション案が採択されると、デ杯では、 国名入りのナショナルカラー・ウェアーの着用が義務付けされるそうだ。そうなれば、カナリア・ カラーでプレーするグガを(写真では)みることができますね。
メインスポンサーのひとつである Banco Do Brazil が、系列クレジットカード・Ourocard のCMにグガを起用。CMの 設定は...ツアー中の一場面、ホテルをチェックアウトしようとしたグガだが、あれ?クレジット カードがない。ポケットを探しても見つからず、スーツケースの中にもなく、部屋に戻って探し 回ってもなく、困ったなぁ〜と再びロービーに降りてみると、そこにはパソスさんの姿、そして その手にはキラリと光るOurocard。かくして、めでたしめでたし!
この設定は、冗談めかして語るグガによると、”事実に基づくもの”なのだそう。「僕は時々モノを 無くしちゃうんだけど、大抵は後になったら見つかって、万事上手くいくんだよ。」−−−という ことは、 ”コーチであり、父親であり、友人であり、マネージ メントの一員であり、栄養士であり、心理学者であり、トレーナーであり、マッサージ師であり、 ボディーガードであり、更には荷物持ちでもある” パソスさんには、もうひとつ、”貴重品保管係” という任務もあるわけか?
ローラン・ギャロス (パリ) May 27〜Jun 9
それでも、やはり「(試合の)始めは少し神経質になった。」そうだ。その緊張感も第1セットを奪取 したことでコントロールできるようになったのか、少しずつ楽しむことができるようになったという。 −−−「試合の終盤には、観衆からの波動と彼らとの間に存在する調和を感じて、自分の内側から 幸福感が湧き上がってきた。」
そのお礼の意味もあってか、試合終了後は観客との”ハイ・ファイブ”でコートを一周してみせた。 ”お子様デー”で招待されていた子供達も、きっと大喜びだったことだろう。 その様子を見ての思いかどうかは知らないが、惜敗となったサングィネッティは、「みんな彼を 愛しているんだね。」と語り、「他の大会だったら僕が勝っていただろう。」と残念がっていたそうだ。
...と厳しいお姉さんになろうと決めたものの、wowowのインタビューでニコニコしながら喋って いる様子をみていたら、ひゅるひゅると力が抜けた。あんまり気合いを入れすぎるのも不自然だも んな。身体に無理をかけ過ぎず、堅実に進んで行けば、そのうち本物のリズムがやって来るだろう。 もう、自然にやってくれればいいや。
結局、その会見中に食べていたのは、やっぱりバナナだったそう。試合中のベンチでの様子をみる 度に、あんなにしょっちゅう食べていたら、いいかげん嫌にならないか?と思っていたのだが、 実はとっても好きなのか?
手術後という点では初めての観戦。”プレーを変えようなんて考えもしなかった”という本人の コメントのとおり、目立って変わった点は見えないが、パソスさんによると、低いボールの対処に 力を入れているそうなので、もっといやらしく攻めてくる相手の時にじっくり観察してみたい。 次の4回戦の相手は、いやらしさでは天下一品(=誉め言葉です!)のアルベルト・コスタ (スペイン)。
コーチのパソスさんは、いつものように慎重に準備を進めており、最近好調のコスタの出来を 警戒するが、「(コスタ戦の)良いところは、彼はゴンサレスのような”カミカゼ”ではない ことだ。」なんてコメントも出している。パソスさんも、3回戦の豪腕ゴンサレスのプレーには ”やれやれ...”の心境だったのだろうな。
...こう言われては何も言うことはありません。昨年からの故障のケア、戦線離脱、手術、リハビリ、 復帰の間には、かなりの不安を抱えていただろうし、そんな状態でのトレーニングには相当な エネルギーを要したと思う。ここはしっかり身体の手入れをして、後半戦に備えて 欲しいもの。ポイントというのは無情で、大会後のランキングはエントリーシステム上でもかなり 落ちてしまうけれど、元気になればランキングもついてくるさ。
I'm not the kind of guy that just--I couldn't just catch a plane from Brazil maybe two days before, get there one day early and play for fun. I like to have good expectations to prepare myself well.−−−これは4回戦後の会見でのコメントだが、言いたいことがよ〜くわか って、頷きながら読んでしまった。一度くらい”まぁ出てみようかね”という感じでプレーしてみるのも おもしろいと思うのだが、見かけに似合わず生真面目さんなんだな。
巴里のブラジル人 May 22〜May 26
初日は1番コートでパソスさんと、木曜日午前中は2番コートでメリジェニ、午後は5番コートで マリッセ、金曜日午後はガウディオ、土曜日午前中は1番コートでユーズニー...という具合に、 パートナーを選んできっちりと練習と調整を進めているようだ。昨年現地に観に行くことができたおかげで、あそこでやってる んだなぁと風景を思い浮かべることができるのは嬉しいのだが、今年も行きたかったなぁと残念な 気持ちにもなってしまう...けれど、きっと君がローランギャロスで試合する時間帯は、私も会社 で仕事中だろうから、お互い仕事頑張ろうね〜。
この日発表された「Roland Garros2002」はフランス版で、パッケージを飾るのがグロージャンと グガ。英国版はヘンマンとグガ、アメリカ版がトッド・マーティンとグガ、ドイツ版がキーファーと グガで、スペイン版がロブレドとグガ。一瞬”ふ〜ん”と納得しながらも、よく考えると”はてな?” の人選ではある。マネージメントの系列ってやつか?