Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2002 Vol-6
Vol-6は、”復活!”を感じさせた残暑の陣=USオープン、ブラジル・
オープン、デ杯プレーオフ対カナダ戦の模様。26歳の誕生日もありました〜
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2002 Vol-5
なまU.S.Open 2002
チームリーダーの自覚? Sep 22
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デ杯ワールドグループ残留を決定した第2日のダブルス戦については、アンドレ・サの頑張りを称える
コメントが数多くみられるが、最も賞賛していたのが一緒に戦ったグガ。−−−「彼は序盤はかなり
緊張していたけれど、コート上でどんどん成長して、止まらなくなって、5mぐらいになっちゃったよ。
コート上の巨人だね。」
いかにも彼らしいおどけたコメントだが、インタビューの内容からは、常にパートナーのサの
調子を気にかけながら、リーダーとして引っ張っていった様子が感じられる。
「(サは)
最初の1時間くらいは緊張していた。だから僕のリズムとエネルギーを伝えようとした
んだ。そうしているうちにどんどん盛り上がってきて、第5セットでは彼の方が僕を勇気づけて
くれたよ。僕はかなり疲れてきていたからね。彼にとって、デ杯の勝利がかかったダブルスを戦った
のは初めてだったから、いい結果になって良かった。僕の方はもう5〜6年チームにいるけれど、
それでも(デ杯は)難しいよ。責任はどんどん増すからね。」
「ダブルス戦が厳しい試合になることはわかっていたけれど、土曜日に(残留を)
決めたかったんだ。この4週間は暑さの中で戦ってきてエネルギーを消耗していたからね。
とにかく、早めに勝利を決めることができてよかったよ。」
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昨年までチームのダブルス戦を任されていたジャイメ・オーシンスは、今回は応援席から
見守る立場となったが、「プレーしたくてたまらないよ!」と落ち着かなかった様子だ。
グガ&アンドレ組については、「これからもっと優れたペアになるための全ての要素を備えて
いる。」と心強いお墨付きを与えている。
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めでたい週末となったブラジル・チームだったが、フラビオ・サレッタにとっては痛い週末と
なってしまった。チームの一員として土曜日のダブルス戦も熱心に応援していたらしいが、
途中で具合が悪くなってしまい、医者である父親の判断で病院に運ばれたという。診断は
”虫垂炎”で、即手術。トレーニング中はとても元気だったらしいのだが、やはり夏の連戦の疲れが
たまっていたのかな? 幸い手術は成功で経過も良好とのことなので、しばしの療養の後、
また元気に頑張ってもらいたい。
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結果が決まった後の第3日目は、クエルテンに代わって登場のサが、ダンセビッチをストレートで
破りデ杯シングルスで初勝利を挙げた。続く第2試合は雨で中止となり、4−0の最終結果で
ブラジルの勝利となった。戦前はかなりのプレッシャーがかかったはずのブラジル・チームの
面々におめでとう。そして、カナダ・チームへはお疲れさま。ブラジルのホームで戦うのは
さぞや大変だったことだろう。
デ杯プレーオフ・対カナダ (リオデジャネイロ)
Sep 20 〜Sep 22
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9/16(月)午後に、アンドレ・サと共にリオデジャネイロへ移動し、9/17(火)より早速練習開始。
ふたりとも午後からの参加でよしと言われていたらしいが、朝の練習から合流したらしい。やはり
”優勝”は何よりのビタミン剤だったようで、やる気はスーパー級?!
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デ杯会場はもちろんクレーコート。7月のシュツットガルト以来久々のクレーだが、クレーへの
切り替えには大きな問題はないという。−−−「クレーからハードへの場合と違って、僕にとってハード
コートからクレーコートへの適応はずっと簡単で、2日間もあればリズムは掴める。」
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アシオリー氏が率いる今回のブラジル・チームメンバーは、クエルテン、アンドレ・サ、フェルナンド
・メリジェニ、フラビオ・サレッタの4名。リザーブメンバーが、リカルド・メローとジュリオ
・シルバ。そして練習メンバーの方は、マルセロ・メロ、エドゥアルド・ポルタウ、ブルーノ・
ローザ、フランコ・フェレイロ、レオナルド・キルシュ、アレクサンドル・ボナットら、ブラジル
期待のジュニア&若手選手が勢ぞろいで、それはそれは大賑わいのようである。
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9/18(水)の練習では、メリジェニが足首を捻るというアクシデントがあり、チーム全員がヒヤッと
したらしいが、大事には至らなかったようで何より。
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No.2シングルスで起用されることを期待していたサは、「ちょっとガッカリした。」と正直な
心境を語りつつも、「(キャプテンは)メリジェニのデ杯とツアーにおける経験を重視したんだ。
それがキャプテンの判断であり、僕はそれを尊重するよ。」と大人のコメントで締めくくった。
おそらく、”ちょっと”どころか、かなりガッカリしたはずだが、デ杯での実績がないから仕方が
ないか。2日目のダブルスで頑張って!(先週のブラジル・オープンまでは Ellesse傘下だった
サだが、どうやらDiadoraとの契約がまとまった模様。)
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9/20(金)の第1日目はブラジルが2勝を挙げて絶好のスタート! まず登場したメリジェニは、
17歳のダンセビッチに苦戦しつつも、6−2・7−5・2−6・7−5で貴重な先制ポイントを
ゲット。終盤は相手のダンセビッチが痙攣に苦しんだようだが、メリジェニの方も決してベストな
コンディションではなく、闘志が導いた勝利だったようだ。
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先週のブラジル・オープンで優勝した時は、”2001年8月のシンシナティ決勝でラフターを破って
以来の優勝”というフレーズが並んでいたが、今回は、”2001年4月の対オーストラリアで
ラフターを破って以来のデ杯白星”ときた。デ杯戦なんて毎週やってるわけじゃないのにねぇ。
しかし、ラフターの名前を続けざまに目にすると、彼のプレーが観られないことに一層寂しさを
感じますね。
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9/21(土)第2日目のダブルスは、クエルテン&サ組が、ネスター&ラルース組を4−6・7−6
(7-5)・6−1・4−6・6−2の接戦で破り、ブラジルのワールドグループ残留が決定!試合の
序盤はかなり苦しみ、調子が上がってきたところで雨天中断というお天気の意地悪もあったが、
終盤はよく踏ん張りました〜 デ杯では初勝利のグガ&アンドレ組、おめでとう!
お休みは1日のみ Sep 16
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ブラジル・オープン開幕時点で55位だったエントリーシステムは、この優勝の結果40位へ戻した。
これからのヨーロッパ・インドアシーズンの大会で出場が
明らかなのは、現時点ではリヨンのみだが、昨年は怒涛の?1回戦敗退シリーズだっただけに、
今年は気分が楽だね〜 あとは上がるのみ。
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週末のデ杯プレーオフに向けて、フェルナンド・メリジェニとフラビオ・サレッタのふたりは
既にトレーニングを開始しており、グガとアンドレ・サも9/17(火)より合流する。ゆっくり
休めないのが残念だが、チームのエースとして責任を果たさねば。もうひと頑張りだ。
ブラジル・オープン (Costa do Sauipe)
Sep 9 〜Sep 15
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翌週のデ杯戦をにらんでか、アンドレ・サをパートナーにダブルスにも参戦することになった。
サとのコンビは4月のマジョルカ以来2度目。USオープン1回戦で右足首を捻挫してしまった
アンドレ君だが、あまりひどくはなかったようでひと安心だ。
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同僚のシモーニ、サバレタらをパートナーに、週末も引き続き練習中。「グガはタフガイだよ〜」と
いうシモーニの感嘆からも、元気な様子が伝わってくる。
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ドローが決定。1回戦の相手はジュリアン・ノウル(オーストリア)。その1回戦が予定される
9/10(火)はグガの26回目の誕生日。25歳の1年間は厳しい仕事が続いただけに、これから
始まる26歳のシーズンが素晴らしい充実期となりますように。
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対ノウル戦は、第1セット中盤にちょっともたついたものの、6−4・6−2で無事突破。
「初戦、しかもノウルとは初めての対戦ということもあって、いつもよりも神経質になってしまった。
でも、第1セットを取った後は冷静になれたよ。」
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アンドレ・サと組んだダブルスでも初戦突破。ガルシア/ロドリゲス(アルゼンチン)組に対して
スコアは6−3・6−2。「あまり一緒に練習もできなかったのに。」と、本人も少々びっくりの
コンビネーションだったようで、デ杯ダブルスの出場にも明るい見通しを語っている。ただし、
3日間のフル出場には及び腰?
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シングルス2回戦の相手は、マシシュカ?(Mashiska)・ワシントン(U.S.)。'96年ウィンブルドン
準優勝(優勝はクライチェック)のマラビーヤ・ワシントンの実弟である。お兄さんのマラビーヤ
にはデ杯戦で1度負けているだけに、弟さんにはビシッといかねばね。
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対ワシントン戦は、第2セット終盤にちょっともたついたものの、6−0・7−5で準々決勝
進出。第2セットは、「時々ちょっと集中力を欠いてしまった。」らしいが、「彼(ワシントン)
がよく走り、最後までファイトした。」と相手の健闘も讃える。
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準々決勝の相手は、メリジェニを破ったガストン・エトリス(アルゼンチン)。昨季までは
ダブルス・プレーヤーの印象が強かったが、今季はシングルスにも意欲的。先のUSオープン
2回戦ではフェレーロを相手に好勝負を展開していただけに、要注意だ。
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対ガトリス戦は、7−6(7-5)・6−1で、今季初の準決勝へ進出。これで”週末にプレー
したい”という手術から復帰後の希望をようやく達成し、「今年一番幸せな日。」と喜ぶが、
「今のところはね。」と付け加えるのも忘れない。
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準決勝の相手は、アンドレ・サを破ったラモン・デルガド(パラグアイ)。今夏の
ハードコートシーズンに入ってから俄然好調だけに、またも要注意だが、準決勝に漫然と
臨むはずもないし。「26歳というのは人生のスタートなんだということがわかったよ。」
というグガの”ノリ”に期待しよう。
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ダブルスでも準決勝進出。準々決勝のヒーリー/ケール(オーストラリア)組に対するスコアは、
6−3・6−3。
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”ツアーで最も仲の良い友人のひとり”であるデルガドとの準決勝は、6−4・6−7(2-7)・
6−3のスコアで競り勝ち決勝進出!第2セットで苦しんだものの、第3セットの序盤でしっかりと
ブレークしたことを評価しよう。これで”今のところ””今年一番幸せな日”が1日ずれこんだ
ことだろう。これが更に1日ずれこむように日曜日も頑張ろう〜
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ダブルスでも決勝進出。準決勝のエトリス/ロド(アルゼンチン)組に対するスコアは、7−6
(7-4)・6−1。ええぃ、こうなったら単複同時優勝を狙ってしまえ!
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今季初優勝! 決勝の対ギジェルモ・コリア(アルゼンチン)戦のスコアは、6−7(4-7)・7−5・
7−6(7-2)。試合時間は約3時間30分。とにかくおめでとう!!
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シングルス優勝決定の約2時間後に行われたダブルス決勝戦は、残念ながら敗れ、単複同時優勝は
ならず。しかし、よく頑張った1週間。 もちろんパートナーのサにもお疲れ様!だ。
U.S.オープン (フラッシング・メドゥ)
Aug 26 〜Sep 8
8/26(月)第1日目から 9/1(日)第7日目まで、現地のフラッシング・メドゥでU.S.オープン
を観戦してきました。出発前は、グガの調子を含めて心配モードだったけれど、もうとことん
楽しんで参りました〜 結果的には4回戦止まりだったグガだけど、久々にスウィング感が
感じられてとても良かったですよ。これが何よりの収穫かな。
観戦の様子は、昨年のローランギャロスと同様に、
「なまU.S.Open 2002 観戦記」として地道に
アップしていくつもりです。
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