Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2003 Vol-1
2003年シーズンスタート!のVol-1。第1戦のオークランドは天候に
悩まされながらも見事優勝!オーストラリアン・オープンは残念だったけれど、シーズン序盤としては
上出来だ。
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2002 Vol-8
ブエノスアイレスはなし?? 否、あり! Jan 19 〜 Jan 24
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週末のうちにメルボルンからフロリアノポリスへ帰還。これからはデ杯対スウェーデン戦を目指して
調整することになるが、てめぇ君(*注)も今回の敗退はこたえているようで、その前にちょっと
気分転換が必要と考えているようだ。(*注:てめぇ君とは、2回戦敗退の様子をみた後の
”てめぇ〜!”という私の心の声から命名された今週限定の名前であります。)
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デ杯後のスケジュールは未定。2/17〜のブエノスアイレス開催が決定したことで、そこに落ち着くかと
思っていたが、エントリーしなかったようだ。例年は、この時期の中南米クレーでシーズン初の
優勝を狙っていたのだが、今季はすでに初優勝を挙げていることで作戦が変わったか。
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エントリーしなかったことでスキップしたかと思われたブエノスアイレスだったが、ワイルド
カードで出場することが決定した。やはり、北米のマスターズシリーズに臨む前に、
”自分の庭”であるクレーでリズムをとっておきたいのかな。もちろん、大きな目標はその先の
ヨーロッパのクレーシーズンに置いているだろうが、前半戦のモナコやローマでシード枠に
入るためにも、できる限りランキングを戻しておきたいところだ。
Australian Open Jan 13 〜 Jan 26
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1/12(日)のうちにメルボルンへ入り、そのまま会場で1時間ほど練習。1/13(月)には午前・午後の
2回に分けて調整を行うという多忙ぶり。−−−「家に帰ればパーティになるだろうけれど、今は
完全に試合モードに入ってる。」と意欲的。パソスさんも、まずは前週の疲れをとることを一番に
考えながらも、「ここに来るためではなく、ここで大会に勝つ
ために(プレシーズンに)30日間もトレーニングしてきたんだ。だから同じことを続けるよ。」
と手綱を締める。
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第30シードとして臨む今大会。上位選手欠場の結果の”繰上げシード”だったが、1/13(月)付けの
エントリーシステムでは29位に戻す予定で、そうなれば堂々たる(?)第30シードである。
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1回戦の相手はイシャム・アラジ(モロッコ)。これまでの対戦成績は4勝1敗(1敗は'96年の
チャレンジャー)だが、いつも接戦となる相手である。ここで願うのは良いプレーと、TV!TV!TV!
(=>TVの枠を確保していただいた途端に、やっぱ勝たなきゃ!と欲張りになりまする。)
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プレシーズンのトレーニング中から、ちまちまと剃っても元気になっていた髭をさっぱりと
落とし、今季初めてwowowに登場(そして”The first of many”になってほしいもの)。
髪もいい感じになってきて、この”鉢巻きは巻くけれど、それで押さえなきゃならないほど長くはない”
という長さが一番好き...という話は置いておいて、あの鉢巻きは水色&白のリバーシブル
なのだろうか? それとも白鉢巻きはまた別にあるのだろうか?...という話も置いておいて、肝心の
試合にいきましょう。
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最終的なスコアは6−4・7−6(10-8)・6−3という、いかにも対アラジ戦らしい数字が並ぶ。
トーナメントディレクターのポール・マクナミーによると、”昨年よりも約10%速くなった”
というサーフェスだが、グガいわく「そんなに速くはない。」そうだ。TVで観ていても
両選手とも上手く対応できる範囲の速さだと思えたが、スライディングができない分、ちょっと
動きが窮屈な感じも。やはりクレーコートを舞台にした方が、ふたりのダイナミックな動きを堪能
できるなぁ。
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グガの動きは、アラジのボールがトリッキーな分、時々ばたばたした感じがあったものの、腕の振り
の方は、
”自由に””大きく”という心がけがみえるよう。前週の疲れが残っていたことを考えると、
スタートとしてはまずまずかな。結局ダブルス参戦を見送ったことで、次戦はもう少し時間を
かけて準備することができるだろう。
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1/16(木)・第4日目のボダフォン・アリーナ第1試合に予定される2回戦の相手は、ラデク・
ステファネク(チェコ)。「僕は彼を1度も倒したことがなくて、彼は1度僕に勝っている。」と
分析(?)するが、負けたとはいえ1度対戦しているのは良い材料ではないかな。−−−「ここでは
2回戦より先に進んだことがないこと。そして1度も勝ったことがない相手であること。このふたつ
がモーティベーションを高めてくれる。そしてその状況を楽しむようにするよ。」
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対ステファネク戦は7−5・3−6・5−7・6−4・3−6で競り負け、2003年オーストラリアン・
オープンは2回戦敗退に終わった。
しかし、おかしいなぁ、お昼休みに昼ごはんも食べずに
一緒に仕事をしたというのになぁ。いや、やっぱり録画用ビデオを買いだめしなかったのが
いけなかったのだろうか。う〜ん、また新たな”願掛け”を考えねばなるまい...
...という話はさておき、5セットで負けたのだから、”参りました!”と相手を讃えるしかない。
しかしちょっと待てよ...昨年も5セット負けではなかったか。2001年も5セット負けだし、
2000年も5セット負け。もうひとつ遡って1999年も5セット負けだったわけで、なんとこれで栄え
ある5年連続フルセット負けである。もったいな〜い。ここまでくると、オーストラリアの地で
第5セットを迎えると、いきなり不安になってしまうかもな??
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7度目の挑戦でも2回戦の壁を突破できないことで、これを”ジンクス”として取り上げている
ところもあるが、ジンクスというからには、”どうしてここ(オーストラリア)だけ?!”と
いう状況が必須である。そのためには他のグランドスラムで奮起して、このジンクスを光り
輝かせてあげねば!
Heineken Open (オークランド) Jan 6 〜 Jan 12
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ドローが決定。第4シードがついたシングルスの初戦の相手は予選通過者。予選メンバーには
なかなかの元気者が揃っているが、メインドローの方も、派手さはないものの実力的には豪華
メンバーだ。1回戦にはゴンサレスvsF.ロペスというボールがパンクしそうな豪打対決もあり。
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今大会からウルグアイ人のエンリケ・ペレス氏を新コーチとして迎えるアンドレ・サは、
ギリギリで本戦ストレートインが決定。こちらの初戦は昨年のAIGオープン優勝の
ケニース・カールセン(デンマーク)。
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アンドレ・サと組むダブルスの方は、第3シードのパーラ/ヴィズネル(チェコ)組と初戦を
戦う。出来ればダブルスの初戦を先に戦えればいいけれどなぁ。
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お天気さえ良ければ、望みどおりダブルスからの出陣となる2003年シーズン。初日1/6(月)の
センターコート第4試合に登場だ。アンドレ君の方は第4コートの第2試合でシングルスも組まれて
いるので、かなり忙しいスケジュールになってしまう。
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ダブルス初戦は7−6(8-6)・6−3で突破!めでたい。めでたい。パートナーのサは残念ながら
シングルスでは初戦敗退となってしまったので、ダブルスで頑張っていただきたい。ついでに
ブラジル選手ネタを続けると、9月のデ杯プレーオフ対カナダ戦の週末に虫垂炎の手術を
受けたフラビオ・サレッタが、サンパウロのチャレンジャーで見事優勝を飾った。彼の回復も
意外と時間がかかってしまったが、これからは気分良くシーズンを戦うことが
できるだろう。
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水色&白の新ウェアーの公式お披露目でもあるシングルス1回戦の相手は、マーティン
・フェルカーク(オランダ)に決まり、2日目のセンターコート第3試合に登場予定。
新ウェアーのためにもスッキリ勝っていただきたいものだ。衣装の印象は初陣の結果に
大きく左右されますからね。
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”New lookのグガが登場!”と地元紙もビジュアル面に注目していた(?)シングルス1回戦は、
7−6(7-5)・6−4でクリアーし、前日のダブルス初戦突破と共にめでたく2003年のスタートを
きった。ゲームの内容自体は素晴らしいものとはいかなかったようだが、”初戦の不安を乗り越える
には、とにかく、何よりも集中すること!”というパソスさんの言葉を噛み締めながら戦った
ことだろう。
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2回戦の相手は、2001年ローランギャロス4回戦以来の対戦となるマイケル・ラッセル(U.S.A.)。
「あの試合を憶えているかい?」という質問には、「いいえ〜」と一度はすっとぼけたが、
「あのドラマは何度も何度も目に浮かんでくるよ。間違いなく何か特別なもので、決して
忘れられない試合のひとつだ。」と振り返る。今度の試合も間違いなくファイトしなければ
ならないだろうが、「明日はもっと良くなる。」というグガの言葉を信じよう。
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第2日目はオークランドの大会としては初の”Sold Out”だったらしい。それはそうだろう。
私だって赤道を飛び越えて行きたくなるほどの好カード満載だったもん。
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なかなか目を通す機会がないニュージーランド発のテニス情報だが、これが独特の言い回しも
加わってなかなか楽しい。今年初めて”3度のローランギャロス・
チャンプ”を迎えただけに、グガの生い立ちや戦績などを改めて紹介する記事も多い。なかには、
”ポルトガル語とスペイン語と英語を流暢に話し、そこそこのフランス語も話す”という、
一部疑問符を打ちたくなる記事もあるが、
”It's Sa good for Guga!”というダブルス初戦を伝えるタイトルには笑わせてもらいました。
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1/8(水)の第3日目は、センターコート第2試合でシングルスを戦い、”ほどよく休んだ後(=After
suitable rest)”第4コートでダブルスを戦う。ダブルでめでたい日となりますように!
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第3日目のオークランドは雨が止まず、シングルス全試合が翌日以降へ延期された。対ラッセル戦は
センターコート第2試合のままだが、第1試合の開始時刻が1時間早められたため、日本時間の
木曜朝8時頃の開始になるだろう。この試合に勝てば、同日のナイトセッションで準々決勝を戦う
という大忙しのスケジュールになる。
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ダブルスの方は、会場外のインドアコートに舞台を移して決行され、グガ&アンドレ組は
アルノルド/ナルバンディアン(アルゼンチン)を6−3・7−6(7-4)で破り準決勝進出を
決めた。なかなかいいではないですか〜 しかし、朝から延々とお天気待ちだった1日終わりに
大変だっただろう。お疲れさん!
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第4日目は2試合やるはずだったのに〜 2セットで再び雨に悩まされることになってしまった。
雨天順延時点のスコアは4−6・6−4。”ふたりがあんなに延々とラリーを続けなかったら、
終わっていたはず”なんて書かれているが、相手は”それが男のド根性”のラッセルなのだから
やむを得まい。
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これで、第5日目の第1試合としてワンセット・マッチを戦い、その1セットがとれたら、
準々決勝で待ち構えているのはギジェルモ・コリア(アルゼンチン)、そしてその後に
ダブルス準決勝という、ファンの心境も複雑なOrder of Playだ。
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来週はオーストラリアン・オープンだから、ここで疲れをためて欲しくはないものの、
若いモンに負けるのもしゃくだしなあ。そもそも、ATPではプロ選手が1日にプレーする公式戦は
2試合までというレギュレーションがあるらしいのだが。。。それに金曜のお天気はどうなんでしょ?
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金曜日の夜にようやく2回戦突破! グガもラッセルも大会スタッフもお客さんもネット観戦の
皆さまもお疲れさま〜 せっかくだから、”雨のハイネケン・オープンのあゆみ”を
時系列で並べてみましょう。。。
1/8(水)
・1日中待機したものの、終日の雨でシングルス2回戦は結局順延。
・ホテルに帰ったかと思いきや・・・
・インドアコートでダブルス準々決勝を戦う。
・ダブルス準決勝進出は嬉しいが、試合が終わったのはもう夜中。
1/9(木)
・お昼過ぎに試合開始。
・10分間の雨天中断を挟んだ第1セットは、ラッセルが6−4で先取。
・第2セットは、グガがアップ&ダウンを経て6−4で取り返す。
・第3セット開始直後に再び雨となり、選手はロッカールームで待機する。
・雨が止んで、試合は再開されたが、さらに1ポイント終了後に再び雨!
・1時間半の中断の後、ウォームアップが開始されたが、そこにまたも雨!!
・この日4度目の中断。時は午後4時。
・当然選手は待機するも、午後7時半に主催側は翌日への順延を決定。
1/10(金)
・午前10時に両選手がウォームアップを開始。
・ああ、しかし・・・2ポイント終了後にまたも雨なのであった・・・
・午後2時10分に試合再開。グガがふたつのブレークで3−0とリードする。
・第4ゲームの1ポイント終了後、やって来たのは激しい雨!
・午後5時。主催側はインドアコートで試合を続行することを決定。
・午後6時55分。室内に舞台を移して試合再開。
・再開後は両選手ともにサービスをキープ。
・結局第3セットを6−2でとったグガが準々決勝へ進出。
・金曜の夜に2回戦敗退となったラッセルは、全豪の予選に間に合わず・・・
・金曜の夜に2回戦勝者となったグガには、ダブルス準決勝が待っていた・・・
・午後10時過ぎに始まったダブルス準決勝の相手は、アダムス/ケーニッヒ(南ア)。
・幸先よく第1セットを6−4で先取するも・・・
・その後、1−6・5−7で逆転を喫する。
・ダブルスのためにずっと待っていたアンドレ君もお疲れさま〜
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ダブルス準決勝が終わったのが午前0時過ぎだったというのに、土曜日のセンターコート第1試合の
シングルス準々決勝が待っている。プロフェッショナルな仕事ぶりをみせねばならないが、くれ
ぐれも無理のないように!
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いつも手ごわい相手のコリアだが、これで対戦成績は4勝0敗だ。次の準決勝の相手は同じアルゼンチンの
マリアノ・サバレタ。グガとは得意のコートも同じだし、同じ大会に出ることも多いのに、なぜか
いつも遠くのヤマにいる相手で、ATPレベルの大会では何とこれが初対戦である。今大会のサバレタ
はなかなか好調のようなので気をつけねばならないが、サバレタの髭はいかがなものだろう?
顔にまんべんなく自然光が当たっている時にはとてもイイ男なんだから、髭でわざわざ陰影をつけ
ることもないだろうに。。。
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準々決勝終了から約3時間後に始まった準決勝は、1度サービスダウンがあったものの1時間半
足らずで快勝&決勝進出! スコアは6−3・6−3。
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この結果には、連日の雨で大慌てだった主催側も密かに大喜びのはず。毎年同じ週に開催されるシドニーに大物を持って
いかれるオークランドで、グランドスラム優勝経験者が決勝に登場するのは、1961年のロッド・
レーバー以来なのだそう。それはそれは・・・
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嬉しい優勝もじっくりと味わう時間はなく、決勝終了2時間後にはメルボルンへ向けて
飛び立つという大忙しのスケジュール(もちろんハーバティも一緒)。−−−「他の選手と比べると(メルボルンで)
練習できる時間も少ないけれど、過去の数シーズンと比べると、この1週間で得た自信とリズムは
断然大きい。」「僕にとって素晴らしい1週間だった。正直に言うと、ここに着いた時には
優勝できるなんて期待していなかったんだけど、素晴らしい結果になった。とても幸せだし
満足しているよ。」
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優勝スピーチでは、応援してくれた観客や家族(ふたごの甥っ子クンも含む)やコーチへの感謝に加えて、雨に対抗して奔走した大会スタッフ
の努力とハーバティの健闘を讃え、ポルトガル語で話していいか?と許可をとった後に、ずっと応援して
くれたブラジル人の観客に特別の感謝をおくった。そして、「ここに戻ってこない理由は何にもない。
だから来年も来たいと思っているよ。」とタイトル防衛を約束したという。
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今大会中は、本人にあまり気負いがなかったのか、大会のホスピタリティが良かったのか、地元
マスコミの扱いもフェアだったのか、コメントがとても自然で素直だったのが印象的だった。これは
オークランドの主催側が願っていたとおりの、”相思相愛”の関係になった証拠かな?
オークランドへ出発! Jan 1
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にこやかにサインや写真のリクエストに応えながらフロリアノポリスを出発(この模様はGlobo.com
のビデオでみることができます)。いつものとおりポルト・アレグレとブエノスアイレスを経由しての
オークランド入りとなるが、例年は、そこから更に飛行機を乗り継いでメルボルンへ向かっていた
わけで、今回はちょっと短めの年初の旅といえそう。
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パソスさんは、”低迷の時期は過ぎ去った”とコーチとして勝利宣言しているが、グガ本人は、
あくまでも結果を出してからというスタンスなのか、「グランドスラムイベントでプレーすることを
切望している。」とやる気を表明するに留まる。これもいつものことだ。
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チームといえばデ杯。ブラジルのデ杯1回戦はスウェーデンのインドアカーペットで行われることが
決定しているが、その1回戦には、これまでずっとチームに貢献してきたフェルナンド・メリジェニは
出場しないという。とはいえ、”速いコートだったら、アンドレ・サやサレッタのように自分よりも
上手くプレーできる選手がいる”という理由での出場辞退であり、チームから退くというわけでは
ないそうだ。
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