Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2003 Vol-4
2003 Vol-4は、欧州クレー第1戦のマスターズ・モンテカルロと第2戦の
バルセロナの模様。速いコートのペースに慣れていた今季は得意のクレーに少々手こずり気味?!
ホームへ戻る
2003 Vol-3
ぼのぼのさんのイラスト集
アンケート「回答集Part2」
Open Seat Godo(バルセロナ) Apr 21 〜 Apr 27
-
モンテカルロの対ノーマン戦後の会見では、珍しく仮定法過去完了形が何度も登場し、強い後悔の念を
表していた。勿体無いことこの上ない試合だったのだから、しっかりと反省し、その後はしっかりと気持ちを
切り替えて戦ってほしいもの。
-
4/17(木)にはバルセロナ入り。ジムでのエクササイズと組み合わせながら、プエルタやナルバンディアンらを
パートナーにコート上の練習も進めている模様。モンテカルロのコートより球速は速めらしいので、コートの
相性としては良いのではないかな。
-
今回は、”リズムを掴むために”ダブルスにも参戦することになった。パートナーはマラト・サフィン。
笑っちゃいけないのだが、グガ陣営とサフィン陣営が一緒に一喜一憂する場面を想像するだけで、可笑しく
なってしまう。これは大注目のペアなので、頑張ってもらって、またの機会もつくってもらいたい。
あ〜あ、みたいなぁ。。。
-
ようやくシングルスのドローも決定。第7シードのグガは、1回戦はByeで2回戦でマンティーリャと
プエルタの勝者と対戦する。どちらが来てもクレーコートでは強敵だが、ドローにはそんな輩が詰め込まれているので
仕方なし。
-
ダブルスは4−6・3−6で初戦敗退。即席ペアだけにやむなしか。記念に画像が欲しいのだが、スペイン・
メディアやら、グガ関係やら、サフィン網やら、アルゼンチン・コネクションやらを探しても、今のところ
ゲットできたのは白黒(セピア調と思えば素敵?)1枚だけ。どちらがどちらのサイドを担当したのかくらい
知りたいんだけどなぁ。仕方ないからもう1回組んでもらおうか。。。
-
シングルス初戦の相手はマンティーリャに決定。−−−「今までの対戦と同じようにとても厳しい試合に
なるよ。僕は集中してコートに入らなければならない。そして、辛抱強く攻撃して常にゲームを支配するように
しなければ。だけど何より落ち着いていかねばならないだろう。相手への応援を気にしないようにね。ここで
スペイン選手と戦うのは簡単なことじゃないから。」
-
”他の20数名の選手たちと一緒にカンプノウへ行った。”という記事があるのだが、火曜日のチャンピョンズ
・リーグ(バルセロナvsユヴェントス)には時間が合わないので、2チームの練習見学&スタジアムツアーか
何かだったのかな? 余談だが、カンプノウやサンチャゴベルナベウ(宿敵レアル・マドリーの本拠地)といった
スペインの代表的スタジアムは、外観からして独特の雰囲気を持っており、どこか闘牛場の系譜を踏んでいる
ようである。残念ながら日程が合わず、スペインでのサッカー観戦はお預け続きだが、いつかは内部の
雰囲気も味わってみたいものである。
-
マンティーリャ戦は、7−6(7-1)・6−3という最終スコアからはわからないが、実は危うい序盤からの
逆転勝ち。”落ち着いていかねば”と言っておきながら、かなり緊張していたのかな? これには
毎日(5時間の練習と言いながら)2時間半の練習でビシビシ鍛えていたはずのパソスさんも冷や汗だったこと
だろう。私はというと、第1セットの時間はちょうどミーティングの最中だったため、おかげさまで胃潰瘍の
もとをためこまずに済んだのである。
-
3回戦の相手はユネス・エルアゥナウィ(モロッコ)。これまでの対戦成績は2勝0敗。しかしいずれも
フルセットの接戦だ。それを越えたらフェレーロのヤマで、その次はサフィンのヤマで、お次がモヤの
ヤマ...と、どんどん先を予想してやるぞ。
-
この日の衣装は、トップはいつもの水色&白ウェアーだったが、ボトムは紺バージョン。そしてもさもさ感が
増した髪には幅広鉢巻き。そんないでたちからも”クレーの季節”を感じさせるなぁ。
-
3回戦は相手のエルアゥナウィが発熱により棄権し不戦勝。出来るだけ多くの試合をこなしたい時期だった
だろうから、戦わずしての準々決勝進出にはちょっと複雑な思いもあるだろう。しかし、思わぬ好機は
しっかりと生かさねば。エネルギーを貯めこんで、次にGo!だ。
-
私が会社に泊まりこんでいた間に行われた対フェレーロ(スペイン)戦は、4−6・4−6の
ストレートで破れ、バルセロナは準々決勝で終了。相手のフェレーロいわく、”ストロークは非常に力強かった
が、いつもよりエラーが多かった”というこの日のグガだが、強く打とうとするからエラーが多いのか、
エラーが多いから早めに決めようとして強く打っていたのかは謎。
-
パソスさんからも、ブラジルのテニスジャーナリストからも、”自分が良いプレーをしていると自信を持つ
ことが大事”といわれているが、本人はかなりの頑固者だろうし、自分が良いプレーをしているという
イメージ自体がかなり高いレベルにあるだろうから、生半可なことじゃ自信も持てないのだろうな。2〜3
回ボレーが決まっただけで、今日は絶好調!と思える私は幸せ者なのかも。。。
-
それでも、前週のモンテカルロと比べると手応えもあったらしく、前半戦の重点目標であるローランギャロス
のためにも、ローマかハンブルグで1回は準決勝か決勝に出たいと語る。そんなこと言わずに1回は優勝!
といきましょう!
Tennis Masters Monte-Carlo (MS) (モンテカルロ) Apr 14 〜 Apr 20
-
2年ぶりのモンテカルロ。昨年はディフェンディング・チャンピョンとして戻ることができなかっただけに、
今年は色々とお仕事が待っており、ビラスやリシャール・ガスクエ君らと共にドローイングのセレモニーにも
参加した。もしかして自分のドローも引いちゃったりしたのだろうか?
-
第10シードがついたシングルスの初戦の相手は、マーディ・フィッシュ(U.S.)。間違いなくど〜んと当たって
くる相手だから、ど〜んと弾き返さねばなるまい。
-
4/12(土)には、サバレタをパートナーに練習。同じコートではガウディオとナルバンディアンも練習して
いたそうで、さぞやうなり声で賑やかだったことだろう。
-
同日には、写真集のモデル役も務めた。この写真集には、陸上のマリオン・ジョーンズやF1のミハエル・
シューマッハらも参加しており、グガはテニス界の代表としてポーズをとることになったそうだ。
写真集の売り上げは、俳優のポール・ニューマンが主催する病気とたたかう子供たち
を支援する協会の基金となる。
-
対フィッシュ戦は3−6・6−1・6−0で突破。わ〜ぃ、予想していたのとピッタリ同じスコアだ。トト・ゴール
ならぬトト・グガでもあったら小遣い稼げたのに。。。という冗談は置いておいて、相手は乗せたら怖い若手
だっただけに、しっかりと形勢逆転できて良かった良かった。
-
「今日の試合は厳しかった。第1セットのグガはなかば心ここにあらずで、私は彼の目を覚まさせなければ
ならなかったよ。」−−−と語るのはもちろんパソスさん。しかし、試合中のコーチングは、アイコンタクトすらご法度
だというのに、どうやって目覚ましの術をかけたのだろうか?
-
目を覚ました後は、「良いプレーをしたし、伸びやかにプレーした。」と合格印を押すパソスさんだが、
きっと今回も山あり谷あり壁ありで、よくグガ自身が語るところの”トーナメント中に成長する”方式で進んでいくのみ
なのだろうな。
-
苦戦した序盤を乗り切って得た勝利には本人も満足しており、また大好きな大会に戻ってこれたことも
嬉しいのだという。−−−「ここに来るのは2年ぶりで、すでに”サウダージ”を感じていた。昨年は手術の
回復に努めながらテレビを観なければならなかったからね、辛かったよ。」
-
2回戦の相手は、ほぼ1年ぶりの対戦となるマグナス・ノーマン(スウェーデン)。昨年のマジョルカでは
双方が自分の身体の回復具合を気にしながらの戦いだっただろうから、今年は”ゲーム”に集中して、
素晴らしい試合をみせてほしい。
-
対ノーマン戦は、6−1・5−7という第2セットまでは、昨年のマジョルカと全く同じスコアだったが、
第3セットは借りを返され2−6で幕。2年ぶりのモンテカルロは2回戦敗退で終了だ。2セットで
勝てたはずの試合を落としたことには、パソスさんから大説教をくらうはず。(「2時間半の練習の
代わりに5時間の練習を課す。」そうで、半分は冗談だろうが、そりゃ大変。)
-
パソスさんによると、ブエノスアイレスやアカプルコでのプレーや対戦相手の作戦などを分析して、
マイナーモデルチェンジにトライ中らしいので、しばらくバタバタするのも仕方がないのかな?
自信を持ちつつ冷静に、ノリノリの時にも慎重さを忘れず、冒険を試みつつも丁寧さは失わず...
と、色んな要素を組み込みながらつくりあげて
いくわけだから、かなりの難事業だろうし、
変化は常に良い方向に向かうとは限らないが、トライしていく姿勢はきっとどこかで実を結ぶだろう。
しかし、それには必ず”自分を信じる”姿勢が必要だ。
次のバルセロナか、ローマか、ハンブルグか、どこかで一度は”優勝”に視線を据えてトーナメントに
入っていくことが必要ではなかろうか。かく言う私自身も、最近はドローが出ても
1回戦の相手と自然に目に入る隣の組み合わせをチェックするだけ。それは、ひとつひとつを勝ちながら
進んで行くのダ!という気持ちゆえだったのだが、あまり先を考えたくないという気持ちもあったの
かな。。。
よし、ファンにも”信じる”姿勢が絶対必要だから、そろそろ先の先の先まで勝手に予想して、”優勝
おめでとう”へのイメージトレーニングを始めるとするか。(期待値が上がるに伴い、不測のズッコケ時の
文句の数も正比例するはずだから、その辺はよろしく〜)
土の季節の前の大事な仕事
-
マイアミ1回戦敗退後はフロリアノポリスへ戻り、じっくりとヨーロッパ・クレー連戦の準備を進めながら、スポンサーである
Olympikus や Motorola のCM撮影などの仕事もこなした。その間にはテニス界はデ杯準々決勝で盛り上がっていたわけだが、
もし2月の1回戦で勝ち残っていたら、この時期にオーストラリアに出張して、しかもきっとインドアコートをあてがわれていたはず
だから、1回戦敗退は残念だったけれど、この後のコンディションを考えたら悪いことではなかったのかなぁと思う。
-
もちろんデ杯1回戦敗退ということは、9月には入替え戦が待っているわけだ。その大事な一戦の相手は昨年に引き続き
カナダに決定。ただし今年はカナダが主催地&コート選択権を持つ。アウェイの戦いは不利に違いないが、8月初旬のマスターズ・
カナダからほとんど時差がない場所での戦いが続くから、”時差ボケ王”にとってはアウェイの中ではましな場所ではな
かろうか。
-
4/9(水)にはフロリアノポリスでのトレーニングを切り上げて、ヨーロッパクレーの第1戦・モンテカルロへ向かって旅立った。モンテカルロは'99年と2001年
に2度優勝、バルセロナはこのところ欠場を繰り返していたので'98年以来5年ぶりの出場、ローマは'99年優勝(2000年と2001年準優勝)、
ハンブルグは2000年優勝、そして大トリのローランギャロスは'97年、2000年、2001年に優勝・・・と、輝かしい戦績を誇るシーズンに
向かうわけだが、今年は”初心忘れるべからず”の精神で臨むようだ。
「僕は今新しい段階にいる。サーキットを回り始めたころのように、瞬間瞬間にかけて生きているのを感じながらね。」
「(今後については)良い見通しを持っているよ。今年の流れをみると物事は確かな方向に進んでいるけれど、まだ十分では
ない。しっかりと注意を払いながら十分に働かないと。でも、15歳の時以来、こんなにトレーニングしたことはないって
いうくらいなんだけどね。それらのトーナメントで優勝したことがあるからといって、恩恵が僕の方に流れてくるというわけ
ではないから。」
Globoのビデオではちょっとお疲れの表情をみせていたので、まずはトレーニングの疲れをとって、じっくりと始動して
欲しいもの。そしてじわじわと上昇だ!
土の季節の前のどうでもいい疑問(に情報求む!)
-
'97年のローランギャロス以来、”Guga”という愛称はワールドワイドに広まったわけだが、特に今シーズンは、記事やTV放送での
”Guga”登場率が高い。選手のインタビューに目をとおしても、前述のビョルクマンの言葉のように、老若問わずほとんどの選手が
”Guga”と呼んでおり、今だに律儀にGustavoと呼ぶのはカフェルニコフぐらいのものだ。
カフェルニコフのことだから、勝負をかける競争相手を愛称で呼ぶのはポリシーに反する! なんて思いがあったりするのだろうか?
それともロシア語的に語呂が悪かったりする?
そんなことを考えたのは、私がひと昔前、Franco Unciniというイタリア人GPライダーを好きだった時に、ほとほと困ってしまった
思い出があるからである。彼自身はなかなかの美形で、走りもカッコ良く、ファンであることに何も困ったことはないのだが、
日本語的にはあまり美しい響きのお名前じゃありませんからねぇ。。。
だから、”グガって呼びたいのに思わず口ごもってしまうカフェルニコフ”を想像すると可笑しくて止められないのだが、
何の根拠もないことなので、もしロシア語に詳しい人がいらっしゃったら、私の勝手な想像を止めてくださいな。
-
ついでにどうでもいい疑問をもうひとつ。グガ準優勝のインディアンウェルズで、パソスさんよりも前方に陣取り、パソスさん
よりも偉そうに応援していたアレックス・シュトーベル氏。トレーナーであることは知っているが、この人はどういう立場に
ある人なのだろう? 2000年マスターズカップ・リスボンでグガが優勝した時には、ビル・ノリス氏やペル・バストールト氏と共に
感謝のスピーチに名が挙がっていたので、ATPトレーナー陣のひとりかと思っていたが、サンプラスのトレーナーになっていたり、
ブラジル・デ杯チームのトレーナーになっていたり、どうもよくわからない。わからなくても何の不便もないが、もしトレーナー
界事情に詳しい人がいらっしゃったら。。。
ホームに戻る