Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2003 Vol-3
クレーのアカプルコから始まって、マスターズ・
シリーズ第2戦のキービスケインまでをカバーしたVol-3。もちろんここのハイライトはインディアン
ウェルズだけど、真のハイライトはこれからよね!
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2003 Vol-2
アンケート「回答集Part1」
NASDAQ-100 Open(MS) (キービスケイン) Mar 19 〜 Mar 30
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3/16(日)のインディアンウェルズ決勝後は、パソスさんとゴルフでリラックス。かくして良い気分と
良い印象を胸にインディアンウェルズにさようなら。
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3/17(月)の夜にキービスケイン入りするや、すぐにジムでのトレーニングを開始。”いつ休んだのだ?”と
問われれば、「飛行機の中で。」と答えるパソスさんである。
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マイアミの明るい陽光の下で開かれる”第5のグランドスラム”だが、世の中はスポーツを明るく
楽しむ状況ではなくなってしまったのは悲しいことだ。グガも、イラク情勢が緊迫するにつれ、
もちろん心配だし、不安だし、ニュースは常に気にしていると語るが、仕事で来ている以上それに
集中せねばならないのも事実。−−−「今までのところ、
僕らの仕事はいつもどおりで、周りをみてもいつもと大きく違うとは感じない。」
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毎年恒例のブラジル・ジュニアサーキット各カテゴリー優勝者のご褒美マイアミ旅行。今年は情勢が
不安定だし、向かう場所がアメリカだし、当然延期されるものと思っていたら、しっかりと実施される
らしい。ジュニアといっても、プロ同様のツアーをこなす選手たちだから、移動に伴うリスクや対策も
修行のひとつなのだろうか? せっかくの機会なので、十分に勉強して、楽しんで、”先輩”も活躍
してくれるといいけどな。
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会場入りしてからは、クチェラやコリアらをパートナーに練習を続けている様子。−−−「初戦前の
この数日を利用して、ここの湿気やインディアンウェルズとの細かな違いに適応していくつもりだ。」
「精神面では同じことを続けていきたい。まだまだ良くなるとわかっているから。週を追うごとに
良くなっていると感じるし、今年には良い見通しを持っているよ。」
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第15シードがついて、1回戦はBye。2回戦は3/22(土)のセンターコートのナイトセッションとなり、
相手はトーマス・エンクィスト(スウェーデン)に決定。ケガからの復帰後で苦しい時期を過ごして
いるものの、怖い相手には違いない。これまでの対戦成績は0勝1敗('99年シュツットガルト・
インドアの結果)。
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同僚選手の結果。なんとなくお久しぶりのような気がしてしまうメリジェニは、2回戦でブレークに
敗退。このところ、(全豪のグガのごとく?)2回戦が壁となっているようである。それより前の
1回戦が壁となっているサは、今回も初戦敗退。予選通過者がビョルクマンというのが難儀
だったのだが。。。予選最後の試合に敗れて万事休すと思われたサレッタは、イバニセビッチの
欠場によりラッキルーザーとして出場し1回戦を突破。2回戦はナルバンディアンと対戦する予定
だ。運とはいろんな人の間を行き来するもののようである。。。
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対エンクィスト戦は、3−6・4−6というスコア的にも試合時間的にもあっさり敗退。持ち前の
ガッツが戻ってきたのと同時に、期待が高いとコケるというパターンも戻ってきたか?! それでも
今季はこれが初の初戦敗退。ここまではとても頑張ってます。
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2〜3月は試合数も移動距離もかなり積み重ねてきただけに、正直少々心配になってきた
ところでもあった。ここはしばしの休止で、4月からのヨーロッパ・クレーに向けて充電して
欲しい。今季は、序盤のハードコート&デ杯のカーペット対策として、速いコート重点の
トレーニングだっただろうから、ここで十分なヨーロッパ・クレー対策も必要だろうし。
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クレー対策と共に、身体のケアも十分に! 今年はとにかく完走してもらいたいから、多少の
アップ&ダウンは大目にみよう(と書いちゃったよ〜)。'97シーズンから昨シーズンまで、
必ずどこかで故障か疲労がらみの欠場を強いられてきたので、今シーズンは出ると言った大会には
全て問題なく臨めるようにお願いしたい。もちろんそれは本人が一番望んでいることだろうし。
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改めて思ったこと。。。Guga.comのニュースメールって、勝ってる時にはたま〜に
しか送ってこないのに、負けた時だけ早業なのはなぜ??
Pacific Life Open (MS) (インディアンウェルズ) Mar 10 〜 Mar 16
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3/5(水)のうちにフロリアノポリスを発ち、3/6(木)にインディアンウェルズ入り。エンクィスト、
サフィン、チェラ、フェレーロらを相手に練習を続けたようだ。
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ドローが決定。1回戦の相手はゴラン・イバニセビッチ(クロアチア)。苦手と言われる左利きの
ビッグサーバーではあるが、一瞬のタメがある選手だけに、比較的タイミングがとりやすい相手では
ないかと思っているのだが、どうだろう? もちろん厳しい初戦には違いないが、他所を
みるとさらに厳しい対戦が一杯だ。
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ドローが決まったことにより、練習も対イバニセビッチ仕様となり、3/9(日)はレフトハンダーの
F.ロペスを相手に打ち合ったようだ。1回戦は第2日目以降となったため、パソスさんはさらに
左利きの選手を捕まえて準備万端でいきたい様子。
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予選に回っていた同僚のメリジェニとサは初戦敗退。残念! 特にサの方は、まだ2003年のシングルスで
勝ち星がなく、自分自身の中でもプレッシャーが高まっているようだ。トッププレーヤーの話題では、ひとつの大会で優勝することを”1勝”と表現することがあるが、その1勝を生むたの
本当の1勝の重さを感じさせる状況だなぁ。。。
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2回戦の相手は、今季も出足好調なロジェ・フェデレー(スイス)。「フェデレーとの試合は
僕にとって大きなチャレンジになるだろう。」という言葉のとおりに、チャレンジャーとして
向かっていってほしい。センターコートの第1試合ということは、早起きにもチャレンジしなきゃ
ならないし。
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対フェデレー戦は7−5・7−6(7-3)で競り勝ち3回戦へ進出。しっかり”七並べ”してくれ
ました〜 ”今年一番の試合”と本人も手応え十分の様子だが、今年はまだまだこれからだし、遠慮
なく一番の試合を一杯並べていってくださいな。
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公式サイトのインタビュースクリプトでは、相変らずとつとつと喋っているに違いないと
思わせる言葉の流れがうかがえるが、話す内容の方も相変らず味があっておもしろい。
じっくりと書いてみたいものの、すぐに3回戦がやってくるし、全くもって時間なし。
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3回戦の相手はアウグスティン・カレーリ(アルゼンチン)。先々週のドバイ優勝者のフェデレー
と当たった2回戦に続き、先々週のアカプルコ優勝者のカレーリと当たる3回戦は、現地時間の
夕方になる予定。
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パソスさんいわく ”リズムに乗っていた”カレーリ戦のグガの様子は、ダイジェスト映像で
観ることができるが、ホントに足どりが軽いことよ〜 なんだか久々に観るような気がする、あの
ひょこひょこ歩き。
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GAORAがかかる準々決勝の相手は、初対戦のジェームズ・ブレーク(U.S.)。今度ばかりは観衆は
相手のものになるだろうが、軽い両肩で伸び伸びいこう!
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今大会では初めて第1セットを落としたことからもわかるように、試合の序盤はかなり苦労した
ようだ。−−−「最初はとても神経質になっていた。うまくプレーはしていたけれど、あまりに
集中しようとして、考えすぎてしまっていた。多分、無理にトライしすぎるというミスを犯して
いたんだろう。でも第2セットからは少し緊張感をほぐすことができた。」
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準決勝の相手は、赤のウェアーになってから好調なライナー・シュトラー(ドイツ)。
オーストラリアン・オープン準優勝から、一気に加速することもないかわりに、ヘンに落ち込む
こともなく、確実にトッププレーヤーとして実績をあげ始めている。これまでの対シュトラー戦成績は
2勝0敗だが、新しい状況での初対戦といってもよさそう。もちろん新しい要素を持っているのは
シュトラーだけではなく、グガの方も同じだ。
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さて、準決勝。相手のシュトラーの緊張感を上手くついて先制した試合だったが、残念ながら
第2セット序盤で雨天中断。この後雨天順延が決まるまで、両選手は5時間半も待機したというから、
ふたりともお疲れさま〜だ。
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準決勝は日曜日朝9時に再スタートとなった。そのためにグガは6時に起床しなければ
ならなかったそうで、それも大変だっただろう(もちろんこれはシュトラーも同じ)。おまけに6−2・0−1という中断時のスコアは
やっかいで、次のファイナルを考えれば第2セットも奪って一気にいきたいと思うのは当たり前。
しかし1セットを落として後がない相手はど〜んとぶつかってくる。
その第2セットを3−6でとられた時は、正直に書くと、危ないかな?と思ってしまったのだが、
第3セットに再びチャージしたプレーをみせてくれたのには大満足。勝手に弱気になってしまって
申し訳なかったよ。。。
結局、第3セットは6−2でとって、北米の4つのマスターズシリーズ全てに決勝進出を果たした
唯一のアメリカ人以外の選手となった...と書かれていたが、いろいろと限定をつけて”唯一”に
こだわらずに、アウトドアーのマスターズシリーズ全てに決勝進出を果たした選手とシンプルに
書けばいいのに。。。
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レイトン・ヒューイット(オーストラリア)が待ち構えていた決勝のスタートは、準決勝の約1時間半後。
メンタルエネルギーをそのままキープするには長すぎて、身体の疲れをとるには短すぎるという、
これもまたやっかいなインターバルであった。しかし、本人が言い訳はしないと言うんだから、
ここで色々とマイナス材料を並べるわけにもいかないな。ヒューイットのプレーは
磐石で、1−6・1−6というスコアを並べるまでもなく今回は完敗だ。
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苦労してたどり着いたファイナルでの完敗は残念だが、相手のヒューイットが容赦なく叩いて
くれたのには、なぜかすっきりとした思いもあった。これにはしっかりと応えねばね〜
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久々にTVで観る表彰式。決勝戦の敗戦に残念無念の表情はあったものの、穏やかな表情もあり、
自分自身に手応えを感じたこの1週間をかみしめる表情もありで、こちらも素直に拍手を送ることが
できた。しかし...身体の厚みがないからか、ひとりで立っている時にはあまり身体の大きさを
感じさせない人なのに、誰かと並ぶとやっぱりデカいなぁ〜
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しばらく気になるエントリーシステムのランキングは、この準優勝で24位から15位へ上昇。
トップ10が視界に入ってきたぞ。
Abierto Mexicano de Tenis (アカプルコ) Feb 24 〜 Mar 2
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ブエノスアイレスと同じく第6シードのシングルス初戦の相手は、予選を勝ち上がったニコラ・
クーテロ(フランス)。そしてこれは、昨年の手術から”1周年”を迎える試合となる。1年って、
短いような、長いような。。。とにかく、1年前には手術を受けるために欠場した大会に、シードが
付いて戻ってきたのはたいしたもの。胸をはって堂々といくべし。
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対クーテロ戦は、6−7(2-7)・7−6(12-10)・6−2という困りもののスコアで勝ち残った。第2セット
のタイブレークでは3度のマッチポイントを握られ、しかも、3つめのマッチポイントを防いだのは
ネットインだったらしく、地元紙では、”応援していた人の髪に白いものが増えただろう”と書かれて
いた。メキシコでもこういう表現をするんだなぁ。。。
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2時間26分の戦いに、約4000人の観客は大盛り上がりだったらしいが、勝者は勝利の
瞬間もうつむき気味で、ちらっと観客席(おそらく関係者席)に目をやっただけ。(データ上の)
エラーが多い内容に不満だったのか、疲労困憊だったのかはわからないが、今回も勝つことで
次に繋がるというものだ。
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ちょうど日本時間のお昼どきに行われた1回戦。第3セット/2−2の場面で昼休みの時間となり、
どうする〜?!と思ったが、こちらが一緒に仕事をしてもメルボルンでは沈没したんだし、ええぃ、
弁当食ってやる!これを落としたら許さん!と久々に許さんコールを送ってみたら、そこから
4ゲーム連取となったのだな。ふむ、今週はこれでいってみようか。。。
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スペインの若手ダビド・フェレールと戦う2回戦は、1回戦と同様にセンターコートの
”モヤ対ブラジル勢”の後に行われる。1回戦のサレッタ君は見事に一蹴されてしまったが、
ラッキルーザーの幸運と共にメローがどう戦うのか興味津々。
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1回戦についてのコメント−−−「相手がすごく良い調子で、ショットも良く、全てが上手くいく
感じで、全く僕にリズムを与えてくれなかった。でも僕は一時たりとも気力を失うことはなかったよ。
コートの中でずっと戦って、そうして勝者として残ったんだ。」「実際は、もうブラジルへ帰る
ことになっていたかもしれないけれど、この試合では、ようやくちょっとした幸運が僕の味方に
なってくれた。今年はそれがなくて負けちゃった試合があったけどね。まるで試合の最中に
新しい人生を与えられたようだったよ。」
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対フェレール戦は、5−7・6−1・6−2の逆転で準々決勝進出を決めた。次の相手は昨年の
ローランギャロス3回戦以来の対戦となるフェルナンド・ゴンサレス(チリ)。ずっと
夕方〜夜の試合が続いただけに、真昼間の暑さが一層厳しく感じられるだろうが、太陽は
味方だし!
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ブラジルのサイトでは、”今季のグガは3セットを要した試合の勝率が良い”なんて書かれて
いた。そんな力仕事で力をみせなくても、2セットで勝ってもらっても構わないんですけどぉ。。。
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2/27(木)に行われた準々決勝は、第1セットを6−4で先取した後、相手のゴンサレスの
棄権により準決勝進出が決定した。1セットでの勝利は望んでいなかったのだが。。。試合開始
時点からゴンサレスの具合が良くないことがわかったというグガも、当然こういう試合は望んで
いなかっただろう。前週のブエノスアイレスでも目のケガにより棄権したゴン。最近ちょっと
ついてないなぁ。
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2/28(金)の準決勝、対マリアノ・サバレタ(アルゼンチン)戦は、約3時間の戦いの末、6−7(4-7)
・7−6(7-3)・7−5のスコアで決勝進出を逃してしまった。いつもは、準決勝というステージに
くれば勢いがついてくる選手だが、完全に波に乗るまではいかなかったようだ。それでも2週連続で
準決勝まで駒を進めたのはさすがである。
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エントリーシステム上では、今回の準決勝進出のポイントで4位程度は上昇するはず。私自身は普段はあまりランキングに
重きを置いていないのだが、トップ10復帰を目指す本人にとっては、実際にトップ10に復帰
すれば、大きな自信の素となると思うので、しばらくは気になるのである。
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準決勝でグガをうっちゃったサバレタは、この日が25歳のバースディ。久々の決勝進出は
何よりのバースディ・プレゼントだろう。そのバースディ・ボーイの試合後のコメントを
ATPサイトに掲載されていた英語版でどうぞ。。。
Guga is an idol to everyone.
Every time I see him on TV I want him to win because of his game and personality.
He’s good for the sport.
自分が応援していた選手が負けちゃって残念!でも、こう言われると、決勝がんばって!と
思ってしまうもんだ。それに自分が応援している選手が、対戦相手にこう言われるのも嬉しい
もんだ。もちろん勝者の余裕が言わせているわけだから、自分が応援している選手がそんな
余裕を与えてしまったことは、困ったもんだ!なんだけど。
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サバレタのコメントを英語のままにしたのは、日本語にするとちょっとわざとらしくなると
思ったからだが、昨年のシンシナティのヘンマンのコメントを思い出したからでもある。
これもマスターズシリーズのサイトに掲載されていた英語版でどうぞ。。。
I think everybody hopes that, if you are not playing him, he really makes 100% recovery
because I think he's so good for the game.
この時も、普段はあまり情が移らないヘンマンなのに、2回戦がんばって!と思ってしまった私。
まんまと勝者の余裕に乗せられておりまする。。。
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