Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2004 Vol-1
2004 Vol-1は、2004年シーズン第1戦のオークランド&ランドスラム第1戦のオーストラリアン ・オープンの模様。収穫もあれば課題もありの序盤戦が長いシーズンの”糧”となりますように。
ホームへ戻る 2003 Vol-11 「なまU.S.Open 2003」
Australian Open Jan 19 〜 Feb 1
「今週(オークランドの週)は、とても良くボールを打つことができたという意味で、僕にとって重要な 1週間だった。これからあと1日トレーニングする時間があるから、より良いプレーをするために コートに入ることができるようにするよ。」
2回戦の壁に挑戦するために、まず突破せねばならないこの1回戦は、初日・1/19(月)のボダフォン・アリーナの 第2試合。しっかりと戦ってもらうために、こちらもしっかりと心の準備をせねば。
今回の勝利は、実に、8回目のオーストラリアン・オープンで初のフルセットによる勝利となる。昨年まで5年連続で フルセット負けを喫していた身にとっては、かなり嫌な展開だっただろうけれど、きちんと締めくくることができて、 良かった、良かった。
ローランギャロス3回制覇、2000年の年間No.1選手の3回戦進出に、ビックリマークを付けるのもなんなのだが、 何しろ8度目の挑戦で初の2回戦突破ですから〜!!(と、記念にビックリマークを2つ付けておこう。)
「今はとても良い状態だ。1回戦はかなり疲労したけれど、今日は良い調子だったし、必要とあれば第5セットを 戦うこともできたよ。(<=不必要な第5セットは戦わなくてもよろしい!)」「重要なのは、自分が大会の中で 成長していることだ。この2つの戦い(1回戦と2回戦)を勝ち取ることができて、とても嬉しいよ。」
−君のプレーをみている若者達が学ぶことができる点は?−
「あまりたくさんは無いね。唸り方かな?」「多分、僕のプレーのやり方、このゲームへの情熱、僕がコート上で
みせる熱狂、これらはテニスに限らず人生の色々な局面で必要となるものだからね。人々は僕がみせるその類の
事を多いに求めているのだと思う。」
今回は残念な結果となったゴルマールの担当理学療法士はブラジル人である。2000年にグガとパソスさんが 仲介したという話題はこのページでも紹介したが、今も続いていたとは知らなかった。コーチであれ、 トレーナーであれ、関係が長いことが良いこととは限らないが、それでも、関係が長く続いているという話題には ちょっとホッとするなぁ。。。
その点でちょっと気になっていたのが、ブラジルの同僚であるフラビオ・サレッタとアンドレ・サのふたり である。お互いについてコメントする時に、”フラビオ・サレッタが〜””アンドレ・ サが〜”とフルネームで呼ぶのが不自然で、昨年のデ杯1回戦後には、単なるライバル意識だけとは思えない ヒンヤリ感のあるコメントもあったりして、ふ〜む・・・だったのだが、デ杯プレーオフ対カナダ戦での 写真からは良い雰囲気が感じられてちょっとホッとし、今大会では一緒にダブルスを組んで、 しかも1回戦を突破してくれた。きっとデ杯を意識してのペア結成のはずなので、デ杯ダブルス枠を奪うべく 本気を出して頑張ってほしいものだ。多分、”チームのおじいさん役”も奪われることを密かに願っている のでは??
しかし、2004年シーズンはまだ始まったばかりだし、この後は本人が今年の抱負として掲げていた、”クレーコート での成功”を目指して、また精進してもらいたいものだ。
久しぶりのTV観察で、ちょっとモデルチェンジの一角がみえたような気がするし、身体はよく動いているようだし、 スウィングの振り抜きも悪くないし、あとは、もっときっちりとサービスキープが出来れば合格だったのだがなぁ。。。 1〜3回戦をトータルしてのブレークポイントの多さは気になるところだ。もっとも、これはサービスフォームの マイナーチェンジに起因しているのかもしれないので、シーズンが進むうちに落ち着いてくるかもしれないけれど。
Heineken Open (オークランド) Jan 12 〜 Jan 17
「僕たちはもう何度も対戦しているし、お互いのプレーをよく知っている。でも今までの試合を参考にはできないよ。 それぞれ違う時期に行われた違う大会の試合なんだから。それに今回はシーズン最初の試合だしね。」
これはダブルス不参加に関してのコメント。語っている理由に関しては全て納得だが、オーストラリアン・オープンではどうするのかな? 個人的には今季はダブルスにも積極的に参戦してほしいのだが。。。
「とても良い練習だったよ。ここへの移動で発生した時差ボケも今は無くなったから、もう1日じっくりと準備できる。 見通しはさらに良くなっているよ。」
これまで何度も語っているように、グガにとって、サーフィンはネガティブなエネルギーを取り除く精神療法のようなものだし、 海とビーチは自分の故郷を近くに感じられる所なのだろう。
「こうやって暖かさを感じて、海に近づいて、波を目の前にして、それにサーフィンの大会まであるし。唯一違うのは砂かな。」 (*Pihaビーチの砂は、”Balck Sand”と呼ばれる黒っぽい砂らしい。)
さて、ここでクイズ。リポーターの質問にあった、「若い」「グッドルッキング」「リッチ」「ロックスター並み」のうち、 実際に当てはまるのはいくつでしょう??
「コレチャは経験豊かなプレーヤーだし、決して諦めないし、素晴らしいプレーをしていたよ。今日の試合は 真の意味でバトルだったけれど、大切なのは終盤に素晴らしいプレーができたことだ。最後のゲームは 本当にパーフェクトだったよ。」
「今日は特に(応援の力が)大きかった。僕自身の力と彼らの力が一緒になって試合を戦ったんだとも言えるよ。」
「この勝利はグガのメンタル面に大きな助けとなるだろう。コレチャは全てのポイントで相手を苦しめる 相手だったし。」「これから次の試合に向けて、いくつかのポイントを修正する必要があるね。ひとつ ブレークした後も攻めを維持すること、サーブ&ボレーにバリエーションをつけること、これらは 昨シーズン終盤にとても上手くやれていたことだ。それを思い出さねば。」
「試合はそのポイントまでは全くの互角だったけれど、そこで僕が先行し、そこからどんどん良いプレーになって、 彼(マーティン)は苦しい状況になった。」「(ブレークに成功した)あのようなポイントがあると、メンタル面で より強くなるし、より希望を持ってゲームに入り込んでいけるようになる。」
「試合ごとに良くなっている。スペーディアを相手に素晴らしいテニスができたよ。準決勝には4人の偉大な 選手がいて、全員に優勝できる可能性がある。間違いなく準決勝では素晴らしいショーが観られるよ。」
「(第1セットの雨による中断は)問題ではなかったよ。昨年の(経験の)後では、全く平気。多分、観客は 忍耐を強いられただろうけれど、僕は冷静だった。」
「グガはパーフェクトだった。我々は戦略を持って臨み、彼は最初から最後まで良いプレーをみせた。1回戦と 比べるとグガは40%増しで良くなったよ。」
「僕のプレーに関しては心配はしていないよ。僕は高いレベルでプレーしているけれど、(準決勝では)僕が取るべき ポイントがあった時に僕が取れなくて、彼が取るべきポイント時には彼が取ったんだ。僕はとても良いプレーをしている と思うし、ボールもよく打てている。」
「昨年も今年も、コート上だけではなくコートを離れても、とてもナイスな時間を過ごした。オークランドでは とても素晴らしい歓迎を受けるし、とても居心地が良いし、僕には戻ってくる理由がたくさんあるよ。」
昨年の、”戻ってこない理由はどこにもない”から”戻ってくる理由はたくさんある”にワンランクアップしているところ からも、すっかりお気に入りの大会となったことがわかる。来年はディフェンディング・チャンプではないことだし、 また狙っていきましょう!
今年もオークランドへ!(弟分も同行) Jan 6
「僕は良い見通しを持っているよ。昨年はここで素晴らしいスタートをきることができた。多分また同じことが できるだろう。(昨年は)オークランドからオーストラリアへ向かって、そこで2回戦まで進むことができた。 これはオーストラリアでの僕の最高の成績だからね!」