Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち 2005 Vol-5
また新たな痛みを抱えたヨーロッパクレー後半戦から、フロリアノポリスでのトレーニングを経て、結果よりも 自信をゲットのUSオープンへ。そしてデ杯ではアメリカゾーンIへ昇格決定! 少しずつ結果を伴い始めた8月〜9月。
デ杯アメリカゾーンII決勝・対ウルグアイ (モンテビデオ) Sep 23 〜 Sep 25
「とても落ち着いてスタートできたし、最初の2セットは自分が望むような良いプレーができていた。 しかし第3セットになって最初の1〜2ゲームでまずいプレーをしてしまい、おかしなことになってしまったんだ。」
「自分自身を悩ませたのは、1〜2ゲームまずいプレーをしてしまったことではなく、そのことに囚われてしまった ことだ。5セットマッチではプレーに波があるのは当たり前のことなんだけど、とてもやる気があって、もっと 安定した良いプレーができると思っていたものだから、競争力に満ちてエラーが少ないセットを戦った後に、 数ゲーム悪いプレーをしてしまったことを受け入れられなかった。自分自身が(5セットマッチに)適応 していなかったんだね。例年なら20試合以上はプレーするはずの5セットマッチを、今年は4〜5試合しか 戦っていない。今後はもっと競り合いを通じて慣れていかなければならない。今日は現在できるプレーの 70%しかできなかった。」
ライブスコアをみていた時には、またどこか痛くなってしまったのか?と心配したけれど、もう少し ”高いレベル”の問題だったようだ。コメント自体は問題に関することだけど、コメントの内容からは明らかに 良い状態になってきていることを感じさせる。しかしながら、良い状態になったらなったで、また新しい問題に 遭遇しなければならないのだな。次々とハードルが待ち構えているようなもので、なかなか簡単には いきませんねぇ・・・。
いきなりのグガ登場だったものだから、どのサイトもライブスコア準備におおわらわ?!だったようで、試合開始 30分後くらいからバラバラとスコア・スタート。私もサ&サレッタ組だったら夜中まで付き合う気は なかったけれど、ライブスコアまで予定がなかったとは知らなんだ・・・。とにかく地元ウルグアイにリードを とられては致命的になりかねなかった一戦だけに、勝ててよかった〜
これはダブルス終了後のウルグアイ・デ杯キャプテンのコメント。いきなりのダブルス登場の報を目にした時には、 久しぶりなのに大丈夫だろうか?と心配だったが、この日のグガのプレーはかなり安定していたらしい。本来なら チーム一のダブルスプレーヤーであるはずのアンドレ・サの方が、特に試合序盤では緊張が目立ちプレーが不安定 だったようで、そんなパートナーを盛り立てつつのグガはあっぱれなダブルス巧者だったそうだ。
でもね・・・、ダブルスの場合はパートナーとの呼吸や相性も大きいから、アンドレ君ひとりのプレーだけを考えれば、 多分サレッタと組んだ方が伸び伸びとプレーできるし、自分が引っ張らねばという自覚も強くなると思うのだ。それでも、 初日1−1という予想外の結果に意気が上がるウルグアイチームと地元観衆のエネルギーに対し、自分たちをコントロール して全体の鍵となる勝利を掴むには、”チームリーダー”のグガとアンドレ君のペアでいくべし!と判断したであろうメリジェニ・キャプテン。
ダブルスの陣容変更が相談されたのは土曜日の朝。プレーの要請を受けたグガはOKし、もし最終日に2−2となった 場合は、そのままシングルスにも出場すると語ったという。まだ故障から完全に復調したとはいえない状態であることと、 2〜3年前のデ杯戦では3日連続のプレーには難色を示していたことを考えれば、今シーズンのデ杯ゾーン戦にかける 意気込みが伝わるというものだ。
アンドレ・サに交代することが予想された試合に出場したのは本人の意志によるもので、「(メリジェニ・キャプテンが コートから)僕をつまみ出したかったとしても、僕は出ていかなかったけどね!」という冗談も出るくらいだから、 自分自身が連戦における調子を確かめたかったのだろうし、足首のケガというアクシデントを除いては楽しめたのだろう。
この組み合わせに、メリジェニ・キャプテンも厳しい戦いを予想しているようだ。勝利の確率を上げるためには ダブルスのペアを確立させることが重要だけど、現在の各選手のランキングを考えると、やはりサ&サレッタが年内の チャレンジャーで実戦を重ねていくのが一番だろう。サレッタの方は、10月から7週連続でチャレンジャー参戦の スケジュールを組んでいるので、ダブルスもプレーすると大変そうだけど・・・。
デ杯チーム現地練習 Sep 18 〜 Sep 22
Carrasco Lawn Tennisではフューチャーズが開催中で、グガはフューチャーズに集まった観客の数と関心の高さに 感心していたらしいが、その観客の何割かは”自分が集めた見学客”かもしれないよ?!
今回のブラジル・デ杯チームの新入り君は18歳のハオニィー・カルバーリョ。グガとサとはパソスさんのアカデミーで 一緒にプレシーズンのトレーニングを行ったり、ビーチバレーで遊んだりしていたので大丈夫だったらしいが、 初顔合わせで口数が少ないことで有名なメローとは何を話していいのかわからずドキドキだったらしい。年齢層が ちょっぴり(?)高めになりつつあるブラジル・チームなので、遠慮なく若者の元気の良さを発揮してチームの雰囲気 づくりに貢献してくださいな〜
週が明けても見学の お客さんは途切れず、大きな声援やサインとツーショット写真を求める熱心さは、ブラジルの記者いわく敵地とは 思えないそうだが、試合が始まれば雰囲気はすっかり変貌するに違いない・・・・・と思ったけれど、地元 ウルグアイの記者も、グガの試合は敬意を持って迎えられるだろうと語っている。
Day 1 : Sep 23 ( Start at 14:30 )
Gustavo Kuerten vs Marcel Felder (21歳・ATPランキング488位)
Flavio Saretta vs Pablo Cuevas (19歳・ATPランキング496位)
Day 2 : Sep 24 ( Start at 14:00 )
Flavio Saretta(changed to G.Kuerten)/Andre Sa vs Martin Villarubi/Pablo Cuevas
Day 3 : Sep 25 ( Start at 11:30 )
Flavio Saretta (changed to R.Mello)vs Marcel Felder
Gustavo Kuerten vs Pablo Cuevas
ウルグアイのシングルスに登場する2選手はランキング上はフューチャーズレベルではあるけれど、何しろまだ 若いので、ホームの応援を得て勢いに乗らせては怖い相手だ。やはり第1試合でスッキリと勝利を収めることが 最良の戦術!
デ杯へ向けて準備開始&お誕生日おめでとう! Aug 29 〜 Sep 11
思えば1年前は再手術を考えていたんだよねぇ。手術を決行し、長いリハビリとトレーニングを経て復帰を果たし、 新しいコーチを迎えて目標に向かって鍛錬中の現在も、とても厳しい状況であることには変わりないけれど、とても 頑張った1年といえるのではないだろうか。
これから始まる29歳の1年間が素晴らしい瞬間の積み重ねとなりますように!
各選手の最近の成績は今回も今ひとつ・・・。グガとメローはUSオープン2回戦敗退。サレッタとサは予選で敗退し、 その後サレッタはドイツとスイスのチャレンジャーに参戦したものの、1回戦敗退&2回戦敗退で望む結果は出な かった。週末からの現地チーム練習で全員揃って上り坂になってほしいものだ。
「僕のテニスでフェデラーやナダルと対等に戦ってみたい。これはまだ実現していないからね。ナダルとは対戦した ことがないし、フェデラーとは何度か戦ったけれど、僕が勝った時でさえ僕のコンディションは良いものでは なかった。(両選手と対等なコンディションで戦ったら)どういう戦いになるのかみてみたいよ。」
これは”来年の目標”に関するグガのコメントの一部。”僕が勝った時でさえ”という部分に、珍しくチラッと 強気の一面が出てるかな?!
US Open (フラッシングメドゥ) Aug 29 〜 Sep 11
「回復の途上というこの時期は、僕のキャリアの中でも最大級の戦いだけど、徐々に自分が望むところに近づいて いることを感じる。」「(1回戦では)リラックスしてコートに入らなければならない。不安をコントロールして、 ゲームのリズムの欠如を闘志と勝利への意志で乗り越えながらね。」
↑このコメントにある”僕のキャリアの中でも最大級の戦い(uma das maiores batalhas da minha carreira)”は、 長年の顔なじみと思われる記者とのコメントでは”僕の人生で最大の戦い(a maior batalha da minha vida)”と なっている。1回戦の対ゴールドスタイン戦は第2日目・8/30(火)の11番コート第2試合。何よりも身体を痛めない ことが第一だけど、今までの努力が明るい未来に繋がる一戦となりますように!
「僕にとってはまるでグランドスラム初勝利のようだったよ。とても素晴らしい瞬間だ。」「長いことグランドスラム では勝てなかったし、このUSオープンでは特にそうだ。3時間にわたるゲームの勝利者としてコートを後にする ことができてとても幸せだ。今では、ひとつの試合を勝つことは僕にとってとても意味があるんだ。自分が今確かな 過程にあり、自分のテニスをプレーできるようになるという確信を与えてくれるからね。」
「僕はまだ100%の状態ではないし、脚力が不足していると感じる。」「本当のことを言うと、(試合前は)何を 期待できるのかわからなかったんだ。あれだけ長い時間コートにいて、あんな風にプレーできるという確信は なかった。長い試合は久しぶりだったけれど、メンタル面のおかげで困難な状況からも抜け出せたし、これだけの 暑いコンディションにもかかわらず、痛みはないし、通常の筋肉疲労だけで試合を終わることができた。」
「エース=99」「アンフォーストエラー=73」という極端な数字に関しては、ライン上を狙って攻撃的にプレーした 結果と語るが、18回あったブレークポイントを上手くいかせなかったこと、特に第2セットで7回のチャンスを 逸した時にはかなりガッカリしたそうだ。
何の模様ぞや?のTシャツは、フロリアノポリスの友人が作ってくれたもので、「自由の女神」が掲げる自由の炎を ブラジルカラーで表現したものらしい(説明がなければわからん!という記事もアリ)。Tシャツに関する質問が 出る度に”Do you like it?”と訊ねていたらしいが、記者さんたちの感想は謎。
この腰の痛みや大会前に問題となった首の痛みには今後も悩まされることがあるだろうが、長時間の試合に身体が 慣れてくれば問題にはならないだろうとも語っている。
身体的コンディションは完全には整わなかったものの、1回戦の勝利と2回戦の自分のプレーからはかなりの手 ごたえを感じたようで、コメントのあちらこちらに自信が回復しつつあることを感じさせる。
「この1週間で、自分が高いレベルでプレーできるようになる可能性はかなり大きいと確信することができた。」 「すでにこの2試合で、僕はトップ30〜40のプレーヤー並みにプレーできることを示したと思うけれど、 僕はもっと上を望んでいる。トップ10に戻りたいよ。」
次の試合となる9/23〜のデ杯ゾーンII対ウルグアイ戦に向けて、来週にはブラジルに戻り、またクレーコート用の トレーニングを始めるようだ。フロリアノポリス付近には冬のサイクロンが停滞しているようだけど、 しばらくは故郷に腰を落ち着けて、じっくりと身体のケアとトレーニングに取り組めるといいな。
痛みを抱えながら最終調整 Aug 11 〜 Aug 28
もともと木曜の予定だった出発が1日延期されたことで、おや?と思っていたけれど、やはりまだ治らないのか・・・。 今回の欠場は”リスクを避ける”という判断によるもの。今のところはUSオープンには出場する意向で、 8/18(木)から4日間はトレーニングを中止して首の治療にあたり、8/22(月)からトレーニングを再開し、 そして8/23(火)の夜にニューヨークへ向けて出発する予定だという。
今年最後のグランドスラムにはなんとか間に合ってほしいけれど、とにかく完治が最優先!
しかし、対戦相手よりも何よりも、プレーできるコンディションに持っていけるのか?が第一の問題。グミィさんと 共にニューヨークへは到着したようなので、会場での練習で様子をみることになるだろう。
8/26(金)にはルイ・アームストロングでコリアと練習し、その時の画像が大会公式サイトにアップされているけれど、 それはお手製ノースリーブなのか? それなら左袖もちゃんとチョキチョキしなさいな〜
8/27(土)にはチャリティ”アーサー・アッシュ・キッズデー”のイベント”Beat the pro”で子供たちを相手に ラリーを楽しみ、8/28(日)はクリスチャン・プレスとニコラス・ラペンティをパートナーに1日2回のトレーニングを 行ったようだ。足腰の筋力の状態に関しては明るい見通しを感じさせるコメントがあるけれど、ニューヨーク入り してから首に関するコメントは見当たらない。まだ芳しくないんだろうなぁ・・・。
1ヶ月くらい日本の温泉にでも浸かってゆっくりすれば治るだろうし、湯治場に集うじい様ばあ様方の人気者に なることは請け合いだけど、そういうわけにもいかないか・・・。
公開トレーニングB 本人の弁 Aug 10
「手術以降では3度目のハードコートのトレーニングだけど、良いリズムで2時間もトレーニングできたことに 驚いているよ。主に横方向の動きのせいで、ボロボロになって痛くて苦しかったけどね!でも全ては回復の過程の ひとつだ。週ごとに良くなっているのを感じるよ。」
「アメリカへは、出来るだけたくさんのゲームをプレーして、自分の身体的コンディションをテストするという 期待のみで向かう。少なくとも3セットが必要な大会に参戦することは、今の自分を検証するうえで重要だ。」
「小さな大会でプレーしなければならなくなっても、それに関しては心配していない。もし実際にランキングを 回復できず、予選やチャレンジャーレベルの大会を戦う必要があっても、それは問題ではない。ランキングを 上げるため以外にも、より大きな挑戦へ向けての自信を得るために、1〜2ヶ月の間はその過程を経る必要が 出てくると思う。」
「時として僕は心配し過ぎなんだけど、エルナン(・グミィ)はその点でとても助けてくれる。彼の仕事は技術面を 超えている。彼自身も手術を経験していて、それがどんなものかわかっているからね。僕は自分を追い込み過ぎる からと、彼は僕を少し怠け者にしようとしているよ。」
「(競争力がついた状態でコートに戻るのは?)日時を設定するとしたらクレーシーズンが始まる2006年2月だ。 それまでに十分に準備をして、ずっと先に進む可能性と共に戻るよ。」「本当のことを言えば、もし2006年末に なっても300位あたりにいるようだったら、もうサーフボードに乗る時だということだよ。」
「(現在コート上の練習で苦しんでいるのは?)ボールに向かう最初の一歩が難しい。サーキットで慣れていた タイミングに戻らないんだ。もうひとつ難しいのはプレーの予測だ。アガシやコリアが優れているところで、 僕も以前はそうだったんだけど、プレーをしないうちに少し失ってしまった。これを取り戻さなければならない。」
公開トレーニングA グミィ・コーチの見解編 Aug 10
「グガはローランギャロスのチャンピョンであり、マスターズのチャンピョンであり、世界No.1にもなった。 それにもかかわらず彼の謙虚さには限りがないよ。我々は話し合った結果小さな大会に挑戦者として臨んだ。 プレーのリズムといくつかのポイントを得るためにね。グガはタイトルを獲得することだけを考えているわけ ではない。タイトルはすでにたくさん持っているからね。彼は痛みを感じることなく平静にプレーできることを 望んでいる。そう、それが目標だ。そのためにコートでトレーニングしているんだ。私は彼がかつてのように 高いレベルでプレーできるようになると確信している。なぜなら彼は大変な努力家だからね。」
「我々は日を追うごとにお互いを理解していっているよ。ふたりとも出来ることを尽くして、いつも話しを している。先ほど語ったとおり彼は努力家で勤勉で、私はそこが気に入っているし、グガの方は私の仕事を 信頼している。それで我々の関係は上手くいっているんだ。」
「コーチの仕事は心理学の要素も必要とされる。ラリ(・パソス)はその点でグガと上手くいっていた。コーチは 友人でなければならないし、問題についても話さなければならない。つまりは選手の横にいなければならないと いうことだ。」
現在のコーチ契約は2005年末までとなっているが、チーム全体が当然2006年も継続するつもりで進んで いるようだ。今年2月にパソスさんと袂を分かつ際のグガのコメントと、今年のローマで発表されたグミィさん との試験的コーチ契約のニュースから、当初は”技術アドバイザー”的な存在になるのかと思っていたのに、 結局は”お父さん”から”お兄さん”にバトンタッチされたようなものですね。
公開トレーニング@ 医師&トレーナーの見解編 Aug 10
取材を受けているのはグガとグミィさんのほかに、トレーナーのカオさん、理学療法士のマリアンジェラさん、 医師のダ・シルバさん、マネージャーのカルバーリョさん、広報のジアナさん・・・と多岐にわたっているので、 まずは気になる身体面のコンディションに関するのコメントからスタート。
「(グガが受けた手術は)とても重大なもので、多くのアスリートたちがそこから復帰できずにいる。しかしグガの 場合はこの手法にしてはあまり傷が残っていない。右側腰部分の内視鏡手術はテニスの世界ではとても新しいもので、 そこからコートに復帰するまでの分析がまだ十分ではないんだ。しかしグガは回復の過程でとても自律できているので、 それが力になっている。彼にとっての2006年は身体的には過去2年よりもずっと快適な年になると確信しているよ。」
「今のところ、まだ腰の側面部分の回復が十分ではないため、グガは必要な筋力を得られていない。あと15〜20%は 筋力の増強が必要だ。今の状態だとクレーコートでスライドする動きは危険なんだ。一方ハードコートでは横の 動きと共に低いボールに対する柔軟性がより求められる。だから今ここで、強いストレスがかかった時に手術箇所が どう反応するのかを確認しているんだ。」
「グガが訴えている首の痛みは、頚椎上部の靭帯の炎症によるものだ。この症状はサーブのフォームを妨げているし、 するどい痛みの原因になっている。これは身体の反応で手術の影響といえるかもしれない。手術の重大さがそこにも 現われている。」
首の痛みに関するコメントには、それで終わり?先週は手術とは関連ないと言ってたじゃないの?と文句を言いたく なるけれど、まだよくわかっていないということなのか・・・。原因究明と処置をよろしくお願いしますよ〜
「(手術後の対応と故障再発防止のために)彼の特徴のひとつだった足の付け根部分を回転させるようにして ボールを打つ動きは、今はなくなっている。現在はボールに対してもっと真っ直ぐにあたっていかなければならない。」
ハンブルグやローランギャロスの練習コートで展開されていた”初心者クラス”は、まさにこの動きに対応する ためのものだったけれど、試合ではほぼ壊滅状態だったんだよなぁ。現在はどの程度身についているのだろうか。 そして慣れぬ動きが上半身に負担となっていて、首の痛みの原因にもなったんじゃないかと危惧しているんだけど、 それくらいは考慮されているでしょうね、きっと。
「多くのテニス選手が同じような状況を経験している。復帰を遂げた選手もいるし、できなかったものもいる。 しかしグガは頭がいいし、決意に満ちていることは言うまでもなく、ハードワークや競争に耐える能力がある。 今日もこの寒いなか文句も言わずに7時半には起きて、何の問題もなくトレーニングしているからね。」
「どの程度まで回復しているかをパーセンテージで表すことはできないけれど、身体の反応は十分なものだよ。 身体的なトレーニングが進むにつれて技術面も改善されるだろうし、その結果としてメンタル面でもよくなって くるだろう。」
フェルナンド・カオ氏はラグビー等のテニス以外のスポーツでもトレーナー経験があるようだ。彼のコメントのとおり 身体的コンディションに不安がなくなることが第一で、”心技体”は逆の順番で揃ってくると思うので、よろしく お願いしますね!
後半戦の日程など Aug 4 〜 Aug 8
そりゃあそうだろう〜という診断で、安心材料にはならないけれど、一度問題になったことで長期的にモニターは していくんじゃないかな?!という点で安心しておくか・・・。
「The 2005 ATP Official Rulebook」の原文は以下のとおり・・・ The Entry Protection shall be in effect for either the first eight tournaments that the player competes in using the Entry Protection(excluding Wild Cards and entries as a Direct Acceptance with his current position in the INDESIT ATP Entry Ranking) or for the period up to nine months beginning with the first tennis event that the player competes in, whichever occurs first.
グガの場合は"the first tennis event"=復帰戦が4/4のバレンシアだったので、そこから9ヶ月後の来年1/3までの 間に、自分で選んだ8大会のエントリーで適用することができる。すでにモンテカルロ・ローマ・ハンブルグ・ シュツットガルト・USオープンの5大会でランキング保護を使ってエントリーしているので、残るは3大会。 各大会のエントリーは本戦初日の6週間前が締め切りなので、来年1/2がエントリー締め切りのブエノスアイレス (2/13〜)までは使えるはず・・・と理解していたけれど、ブラジルのメディアではオーストラリアン・オープン までといわれているので、週のカウント方法にも何か規則があるのかもしれない。(はっきりと判ったらアップ デートしますね!)
時間と辞書と格闘する意気込みが必要だけど、関心がある方は是非ATPサイトに掲載されている報告書 ( URL:http://www.atptennis.com/en/common/TrackIt.asp?file=/en/antidoping/canas_tribunal.pdf ) を読んでみてください。
報告書上ではカニャス側の申し立てにも苦しい点があるのは否めないけれど、それでも今回の制裁はあんまりでは? 現在トップ10にいる27歳の選手に2年間の出場停止の裁定を下すだけの確証があるとは思えない。私はもちろん 薬物の不正使用には絶対反対だし、処罰も必要だと思うけれど、制裁には十二分の確証が必要だ。薬物が身体に もたらす害も恐ろしいけれど、今の状況だと同じくらいドーピング検査と制裁がもたらす”副作用”が怖い。選手が 病気になっても安心して薬が飲めないという状況はまずいと思うのだ。
そして・・・、ものすごく極端で被害妄想的な仮定だけど、もし悪い人が食事に禁止薬物を混ぜたりしたら どうなっちゃうんだろ?と思う。”禁止薬物”というと大層に聞こえるけれど、そこらへんにあるものだもの・・・。